昨シーズンに日米通算の2000本安打を達成したのは、阪神の4番・福留孝介(40)。今季はキャプテンにも就任している。「体の負担の少ない外野手であることと、今年は糸井嘉男が加入したことで、相手のマークが分散したことが有利に働いています。若手の原口や中谷は、まだ福留を脅かすほどではないので、もうしばらくは打線の中核を担うことになるでしょう」(スポーツ紙デスク)

 とはいえ、打率.259、本塁打7本は、福留にしては少々物足りない。後半戦で首位広島を脅かし、セ・リーグを盛り上げるため、大爆発を期待したい。

 さて、もう一人、メジャー帰りのベテランといえば楽天の松井稼頭央(41)。ソフトバンクに猛追されながら、前半戦を首位で折り返すことができたのも、彼の働きがあってこそだ。

「今年の楽天の強さの秘密は、3人の外国人がとにかく打ちまくり、茂木、岡島、銀次、島内、聖沢ら日本人が周りを固めていること。この中で異彩を放つのが松井。さすがに常時出場はなくなっても、スイッチヒッターとして臨機応変に起用でき、“全身バネ”の身体能力も健在なので、奇襲を任せるのにピッタリなんです」(前同)

 松井の魅力は、いつまでもプレーが若々しいこと。塁間を疾走する姿は年齢を感じさせないほどで、楽天ではショートからレフトへの転向を受け入れるなど、プライドより出場機会を優先する貪欲な姿勢も、息の長い活躍を可能にしている。

 最後に、ヤクルトの石川雅規(37)。身長167センチと小柄で童顔なため、かつて「中学生の来るところじゃないよ」と、ガードマンに球場入り口で制止されたというエピソードを持つ。16年間ローテーションを守り続け、今年もチームの柱として投げ続けているものの、4勝10敗、防御率5.17と苦しい数字。

「ですが、石川はそもそも、打たせて取りながら味方の援護で勝つタイプ。チーム打率、得点、ともに最下位という今季の体たらくでは、彼を責めることはできません。焦らずに、自分にできることを続けてほしいですね」(前出のデスク)

 そう、有力なベテランたちといえど、日々の蓄積がなければ活躍もできない。「結局、それをどれだけ意識しているかで、選手寿命が違ってくるのだと思います」(里崎氏)

 親愛なる“オヤジ選手”の皆さん、暑い盛りの体調には気をつけて、まだまだ球界を盛り上げてください!

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