続いて、そばとうどんの実力を実食調査! すると驚愕の事実を発見してしまった……。というのも、フードライターに取材したところ、「商品ごとに出汁やつゆを細かく変えているんです。しかも、地域によっても、種類や濃度を変えている」との情報を得た。

 そのうえで食べ比べてみたところ、食の繊細さとは無縁の本誌記者でも“一口瞭然”なほど、香りやコク、味わいが、腰を抜かすほど違うのだ。たとえばセブン。2位から4位までの3商品は同社だが、具材に合ったつゆがセレクトされていて、とにかく旨い! 具材の違いだけだろうと考えるのはあまりにもったいない。

 1位の「冷しあい鴨ねぎそば」(ファミマ)に至っては、お店で食べる味とまったく一緒。口の中が幸福で満たされ、食べ進めるほどに快感だ。コンビニがそばにある限り、食事は無限の楽しみを秘めている!

■実食ランキング【そば・うどん部門】

【1位】冷しあい鴨ねぎそば(ファミリーマート/498円)
 出汁を絡めた麺を口に含めば、鴨の甘みと香ばしさと旨みが一気に広がる。もちろん、鴨自体も◎。専門店の味と遜色なく、しかも店の半額ほどの価格。今夏、最大の発見!

【2位】だし割りとろろの冷たいお蕎麦(セブンイレブン/430円)
 各社が提供するとろろ商品で、最も旨くてそばに絡む。出汁とのバランスも考え抜かれ、スルスルと喉を通る。食後に感じるのは至福。一つ食べれば食欲が増す驚異の逸品だ。

【3位】甘辛牛肉をのせた冷しぶっかけうどん(セブンイレブン/450円)
 口に含めば、甘じょっぱく炊かれた牛肉とうどんが舌の上でワルツを踊る。しかも、次の瞬間にはかつお、昆布、椎茸が効いた出汁が鼻を爽やかに抜ける。水菜とねぎも効果的。

【4位】半熟玉子の冷たい混ぜうどん(セブンイレブン/398円)
 半熟玉子、ねぎ、揚げ玉、ゴマと非常にシンプルな構成。しかし、これが逆に、もっちりとしたうどんとイワシが香る出汁を強く引き立てるのだ。リピ買い推奨の定番商品!

【5位】ざるそばいなり(ローソン/480円)
 ありそうでなかったコンビ商品。ゴマが混ぜ込まれた酢飯を甘いお揚げで包んだいなりが3つも入っている。付属のわさびはつゆに混ぜるだけでなく、いなりに乗せても旨い!

【6位】冷し鶏天タルタルうどん(ファミリーマート/498円)
 和の出汁とタルタルソースがまさかの融和を果たした、コンビニ冷し麺界の革命児。鶏天もたっぷり入っていて、満足感も強め!

【7位】大盛ちくわ天のせぶっかけうどん(ローソン/430円)
 大ぶりのちくわ天ばかりに目が行くが、実はうどんがツルシコでめちゃ旨い! ちくわ天はオーブンで1分温めると2倍美味しい。

【8位】薫りとのど越し! ざる蕎麦(セブンイレブン/340円)
 非常にシンプルだが、麺ののど越しがとにかく抜群。しかも、付属の海苔が、口の中で海を再現するほど、磯の香りを立ち上げる。

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