「自律神経が乱れて、体の冷えの他、だるさ、肩凝り、頭痛、胃腸障害、腰痛、不眠なども起きます。厚着の工夫以外にも、体を温めること温かい白湯を飲むこと、半身浴もいいですね」(前出の平地氏)

 さて、最後は自宅編。「ぜひとも利用したいのが“除湿機能”。私の場合、温度設定は28℃にしても除湿にすれば、ぐっすり眠れます」(前同)

 湿度が10%減れば体感温度が1℃下がることは、前述した通り。だが、エアコンを“ドライ”“除湿”モードにしても、同時に、冷房と同様に冷風を吐き出すため、寒く感じる人もいるだろう。「専用の除湿機を使うのもいいでしょう。1万円ほどからあります」(同)

 一方、下村氏は扇風機の利用を推奨する。室内の下にたまりやすい冷気を部屋全体に拡散する、風(気流)の重要性を指摘するのだ。

「熱中症の指標になっているWBGTは、風の影響も大きく関わってきます。それほどまでに、重要な要素なんです。扇風機の風量を秒速1メートルほどの“弱”に設定して風を浴びるだけで、体感温度が3℃下がるともいわれているほど。ですから、扇風機は“首ふり”するようにして、ずっと体に風を当てないでください。冷え過ぎてしまいますよ」

 暑さを感じたら、扇風機がバツグンに効く。ニッポンの夏、やはりアナログが一番か!?

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