みのもんた「安倍政権から松居一代まで」2017年上半期の世相をブッタ斬り!!の画像
みのもんた「安倍政権から松居一代まで」2017年上半期の世相をブッタ斬り!!の画像

 今年の夏も、本誌にギラギラ輝く“黒光りキング”みのもんた(72)が降臨! いろいろあった2017年上半期の世相を、み~んなまとめてキング・みのが縦横無尽にブッタ斬る!?

 安倍一強政治を揺るがした森友学園、加計学園の問題。都議選で圧勝した小池百合子都知事が率いた都民ファーストの会の今後は? まずは混迷の度を深めるニッポン政治を一刀両断!

「森友学園に続く加計学園の問題で、さすがの安倍さんも大ピンチだね。何しろ安倍さん、最初に問題が発覚したときに“もしも私が関係していたら、総理大臣も国会議員も辞めます”って大見得切っちゃったでしょ。一国の首相が軽々しくああいうことを言っちゃダメ。どうせ言うなら“たとえ関係があっても辞めません”と言わなくちゃ(笑)。忖度? いいじゃない!(笑)。政治なんて、もともと国民の思いや願いを忖度するところから始まるんだからさ。違う? アハハ。

 ただ、ボクは基本的に安倍一強でもいいと思っているんです。烏合の衆がああでもない、こうでもないとやったって、政治はちっとも前に進まないからね。本来なら“もりかけ”なんて枝葉末節な問題ですよ。他に政治家が真剣に取り組まなきゃいけない問題は山積してるんだから。だから、安倍さんが本当にやりたいなら“私の親友の加計という男は教育者としての理念が素晴らしい。私は彼の願いを叶えてやりたいと思う”と素直に言えばよかったんです。こういうことは最初の対応が肝心なんだ。文科省の内部文書が流出した際に、菅官房長官は“怪文書だ”って言ったけどさ。ま、あれが菅さんの素直な感想なんだろうけど、その後の対応が後手後手だったね。

 それから陸自の南スーダンでのPKO日報問題や都議選での“自衛隊としてもお願いしたい”発言で知られる稲田朋美前防衛相ね。稲田さんもとうとう辞任したけど、これも遅きに失したよね。そこへ持ってきて安倍チルドレンといわれる国会議員2回生が次々に不祥事を起こして、自民党と安倍政権の足を引っ張った。“魔の2回生”の極めつきが、あのオバチャン。“このハゲ~!?”“ちーがーうーだろー!?”の豊田真由子衆院議員ですよ。もう品格なさすぎ。お笑い芸人じゃないんだから。でもね、ボクは言いたいんだけどさ。“じゃあ、こういう人たちを選んだのは誰ですか? あなたでしょ!?”ってね。やっぱり、そこに気がつかないと。テレビ見て豊田議員を面白がってるだけじゃダメなんだよ。

 都議選は小池さんの圧勝に終わったけど、あれは明らかに自民党都連に都民がお灸を据えた格好だね。“なんだよ、都議会のドンって”“何好き勝手やってるんだよ”という反発ね。こうなると当然、次は国政進出という流れになる。小池さんの参謀役の若狭勝さん(衆院議員)は“あと3人国会議員が集まれば政党要件を満たすことになる”とすっかりソノ気になってたもんね。それで、“日本ファーストの会”を立ち上げた。

 狙いはもちろん政党助成金でしょう。でも、考えてみりゃ、これもおかしな話でね。政治家が汚い金集めをしなくていいように、我々の税金から金を出しましょう、というのが政党助成金制度の狙いだったのに、政治家は平気で資金集めパーティや企業献金集めに血道を上げている。何をかいわんやですよ」

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