みのさんの話は国際情勢、戦後72年目の日本、日本国憲法にも及んだ。

「ICBMを撃ちまくってる北朝鮮は駄々っ子そのもの。金正恩はデパートで“おもちゃ買って~”とひっくり返って手足をバタバタさせてる幼児を思わせるよね。結局、北朝鮮に関してはアメリカが中国とどう話をつけるかにかかっていると思う。残念ながら日本や韓国は蚊帳の外だよ。

 今年の夏で戦後72年。戦争を知っているボクより上の世代の数も、どんどん減っている。東アジア情勢が緊張の度を増しているのは確かだけど、ボクは今の憲法を大事にしたい。アメリカの押しつけだ、お仕着せだというけれど、戦後72年、日本が一人の戦死者も出さないですんだのは現行憲法のおかげですよ。“武力行使はしない”“軍隊は持たない”、こういう素晴らしい憲法を持っているのは、世界で日本だけ。もちろん、自衛隊の存在はきちんと認めなくちゃいけない。でも憲法は、そのままにマイナーチェンジをしていくやり方だってある。日本はそのあたりに、もっと知恵を絞るべきだろうね。

 8月といえば羽田発・伊丹行きの日本航空123便が御巣鷹山に墜落してから32年。航空史上最悪の悲劇といわれるこの事故に関して、最近、興味深い本(『日航123便墜落の新事実』青山透子)が出たんです。著者は、この便に乗る予定だった元客室乗務員。謎が多いこの事故を丹念に検証するうちに、彼女は驚くべき事実を発見したんだね。飛行中の123便の尾翼に、大きな穴が空いていたことは地上から多くの人が目撃しているんだけど、じゃあ、その穴はなぜ空いたのか? これまでは機体後部の圧力隔壁の破損によって垂直尾翼が失われたことが事故の原因とされてきたんだけど、実は米軍戦闘機による誤射の可能性があるというんだね。そうだとすると辻褄の合う事実がいくつもあるんですよ。はたして、それが真相か、それとも真夏のミステリーか。

 話は変わるけど、大相撲秋場所も気になるね。19年ぶりに誕生した日本人横綱・稀勢の里は出てこられるかな。ケガで2場所連続途中休場したのは本人が一番不本意だろうけど、ここは無理しないでもらいたいね。稀勢の里の前の日本人横綱といえば貴乃花だけど、全盛時代の貴乃花は本当に強かった。立ち合いで一切、小細工せず、相手に好きなようにまわしを取らせてね。どっからでもかかってこいという、まさに横綱相撲。たまに猫だましする白鵬とは、そのへんが違うんだよなぁ。

 ま、ボクらの世代でいえば、横綱といえば大鵬だけどね。大鵬の強さもハンパじゃなかった。あの人、体は大きいんだけど、足が短くて胴が長いんだ。だから、腰を引いちゃうと、相手の力士は大鵬のまわしに手が届かない。色白の美男だし“巨人・大鵬・玉子焼き”と言われるのも、むべなるかな。今回は、このへんにしときましょうか。アハハッ」

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