■腸内環境を整える! ヨーグルトなどを食べ、食物繊維を多く摂ろう

「大腸の中の善玉菌は水素を出します。この水素が活性酸素と結びついて除去するのです」(前出の藤田氏)

 そのため、腸内環境をビフィズス菌などの善玉菌が優位の状態にしておくことが重要だ。さらに、「善玉菌は加齢とともに弱まる免疫力を引き上げる力があります。善玉菌には免疫力の要となるマクロファージやNK細胞を活性化させる力があるからです。腸内環境が善玉菌優位の状態になっていると、病気にもなりにくいのです」(前同)

 反対に悪玉菌が優位だと、有毒物質が産生されて体内に運ばれるため、肌荒れや老化を引き起こす。善玉菌を増やすには、ヨーグルトなどを食べ、善玉菌のエサとなる食物繊維を多く摂ることが大切だという。一通り、食に関する話をしたところで、食べた後のケアの話も一つしておこう。

■歯磨きを怠らない! 虫歯に要注意

「歯磨きをする人としない人では、健康寿命に差が出るという研究結果もあります。虫歯になれば、よく噛まなくなる。そうすると、消化が悪くなって体の末端に栄養が行き届かなくなる。つまり、毛髪や皮膚の健康を損ねるのです。また、噛まなくなると、脳への刺激も減って、ますます老化が早まります」(歯科医師)

 食以外のことに関しては、欠かせないのが運動だろう。体の老廃物を外に出すためにも、代謝を上げることは重要。だが、これもやり方に注意が必要だという。

■運動は「ほどほど」に! 掃除や散歩程度が望ましい

「息が上がるほどの運動をすれば体内に酸素を多く取り込むため、活性酸素の量も増えます。また、代謝を良くするということは、細胞の再生回数を増やすということ。細胞は無限に再生するわけではなく限度がありますので、その“チケット”を早く使ってしまうと、その分、老化を早めることになるのです」(川口氏)

 では、どのくらいの運動が適しているのだろうか。「掃除などの家事を日常生活で行う。あるいは散歩などのあまり心拍数を上げない運動が望ましい」(前同)

 群馬県中之条町の住民5000人を対象にした身体活動(歩行)と病気予防の関係についての調査でも、1日に8000~1万歩を歩いている人が最も病気にかかりにくく、それ以上でも以下でも、疾患が増えるという結果だった。日々の運動はこれを目安に、やりすぎないようにしたい。また、運動とセットで気をつけたいのが、日焼けだ。

■紫外線から身を守る! サングラスがオススメ

「シワやたるみが増えるのは、紫外線の影響が大きい。紫外線は細胞を傷つけ、DNAを破損させるため、そこだけ代謝の回数が増えて老化が進んでしまう。つまり、紫外線を浴びた分だけ、しわが増えるのです」(同)

 シミも、もちろん紫外線の影響。気をつけたいのは、“目”だ。日光を直接目にすると、老眼や白内障などの進行が早まることに加え、シミも増えるという。「目が一定量の紫外線をキャッチすると、これに脳が反応してメラニンの製造を開始してしまうのです。これがシミの原因です」(同) 気になる人は、サングラスの着用をオススメしたい。

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