■恋愛がボケ防止に効果は絶大

 そして、(17)料理をする。料理は材料選びや手順を考え、お湯を沸かしながら、その間に材料を切るなど、同時に2つ3つのことをこなす作業なので、こうした頭の使い方が脳を活性化させてくれる。

 (18)恋をする。恋愛は相手の気持ちを推し測り、どんな会話をするか、あるいはデートの場所を決めるなど、脳をフル活用する行為。さらに男性ホルモンの分泌も活発になるため、ボケ防止に絶大な効果があるのだ。既婚者は少々難しいだろうが……。

 また、(19)瞑想をするのもいいらしい。瞑想というと大層なことに聞こえるが、ここで紹介する方法は、バスや通勤電車の中でも気軽にできる。席に深く腰かけ、背筋を伸ばして目を閉じ、息はへその下の“丹田”を意識して、なるべくゆっくり吐く。なんと、これだけだ。「目をつむって、ゆっくり息を吐くだけで、認知機能にとって重要な脳の“帯状回”という部位の血流が増えるんです」(篠浦医師)

 そして、打ち込める趣味や生きがいを持つことも、何よりのボケない方法だ。(20)定年後もボランティアなど、自分にとって充実感や使命感を感じられる活動をする。これもまた、ボケない秘訣だという。「人のため、孫や子世代のために役に立つことをする。これは、生きていく大きなエネルギーになります。また、人との交流や社会との接点も自然と生まれ、頭を使う機会も自然と増えます。老後もこうして生きれば、決してボケずにすむと思いますよ」(篠浦医師)

 定年退職してのんびりできるからと、日がな一日テレビを見ていてはボケへ一直線。自分自身を元気にし、脳を活性化するために、身の回りでできることから始めるのがよさそうだ!

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