■ビビりの斉藤にも変化が
一方、斉藤にも変化があった。これまで椿の下で泣き顔ばかり見せてきた斉藤だったが、南雲本人に「おまえには会社をやめる権利があるよ」と、椿の決めセリフをまねてリストラを言い渡したのだった。
南雲の父が経営する会社は、20年前に爆発事故を起こしたが、工場側に過失があったとされ、共亜火災からの保険金が下りなかった。それを逆恨みしたことで、今回の事件は起こった。
休暇中の南雲に会いに行った斉藤は、「うまく言えるか分からないんだけどさ、南雲は自分でさ、思い込んでたんじゃないかな、自分が犠牲にならなきゃいけないって」「それってさ、もったいないよ。おまえの時間なんだし、おまえの人生なんだから」とたどたどしくではありながらも、先を見るべきだと伝えた。
いつもビビリ顔ばかりの斉藤だが、椿に対する思いも、そろそろ「こわい上司」から変化しそうな気配だ。ドラマも中盤にさしかかり、椿の過去も徐々に明らかになっている。そろそろ斉藤の頼もしいところが見たい。椿を信頼して、凸凹コンビとして活躍する姿も楽しみだ。
平均視聴率も第4話の6.8%から少し回復し、7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。初めは迷惑社員への制裁にスッキリするだけのドラマだったが、椿がどういう理由でリストラを進めるのか、人間味あふれる展開を期待したい。