■女優にとっては“朝ドラ以降”が重要!
葵わかなといえば、今年の3月まで連続テレビ小説『わろてんか』(NHK系)でヒロインを務めていた。朝ドラヒロインは、その役のイメージが強く残りすぎて、後のなかなか仕事を展開できないという意見もあるが、葵の場合は即座に民放ドラマに出演することで、朝ドラ女優というイメージをいい意味で払拭しようとしている。近年、この手法が見事当たった女優に、波瑠(26)がいる。
波瑠は2015年下半期の朝ドラ『あさが来た』において、主役を務めた。葵同様、女性の半生をしなやかに演じていたが、朝ドラ放送終了後、すぐに民放のドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)に出演。嵐の大野智(37)の相手役を見事に努め、「民放でも活躍できる」というイメージを一発で作り上げた。以後も主演作が相次ぎ、今は実力派女優という地位すら築き上げている。朝ドラ直後、どのような評価を得るかは、女優にとって非常に重要なのだ。
朝ドラでは、一人の女性の10代から50代までの姿を懸命に演じた葵わかな。今回、自分と同世代の新米看護師という役を、どうこなしていくのか。これも『ブラックペアン』の見どころの一つだ!(半澤則吉)