■酒やコーヒーで飲むのは…

 選び方と同様に知っておかなくてはいけないのが「飲み方」である。そもそも、薬にはさまざまな「形」があるが、“形の変化”は絶対NGだという。「たとえば錠剤の薬を“飲みにくい”“早く効きそう”などの理由で噛み砕いて飲む人がいますが、絶対にやめてください。また、カプセルの中だけを服用するのもダメ。胃で溶ける、腸で溶けるなど、その薬が最も効果が大きいように設計されています」(同)

 もし、飲みにくい場合には服薬ゼリーやオブラートを使用したい。薬局で安価で売っており、粉用、錠剤用など幅広く対応している。さらに、テープとパップ、軟膏とクリームの違いなども知っておくと、薬をさらに効果的に使えるだろう。

 また、市販薬と言えど、飲み合わせに気をつけなければいけないのは、医療用医薬品と同じだ。「胃腸薬と炭酸飲料は避けたほうがいいです。炭酸飲料に微量ながら含まれている酸が、胃腸薬の制酸効果を低くするおそれがあります」(岩井氏)

 他にも、コーヒーと風邪薬はカフェインの過剰摂取になる可能性が、アルコールは睡眠薬の効果を異常に高める可能性がある。

 年齢ごとの注意点も忘れてはいけない。「高齢者は体内の水分量が少ないですし、肝臓・腎臓機能の衰えで副作用が出やすくなります。成人の容量の半分~3分の1に減らすことも選択肢に入れてください」(医療関係者)

 薬の間違った飲み方・選び方を避けるために、ぜひオススメしたいのが「お薬手帳」の持参だ。「薬の副作用歴やアレルギー歴などが記載してあるので、病院だけでなく、通常の薬局に行く際にも、ぜひ持っていってほしいですね。風邪薬やサプリの購入であっても、安全性が高まります」(前同)

 冒頭で触れたように、本来は処方箋が必須だった「スイッチOTC」が購入可能になるなど、より心強い存在となる市販薬。実は、購入費用に対して税制面の“お得”もある。「医療費控除とセルフメディケーション税制の2つあります。併用できませんので、人によって、どちらかお得なほうを利用することになります。前者は、1年間に支払った医療費が10万円を超えるときは所得控除を受けられるというもの。一方、後者は対象医薬品を1万2000円以上購入した場合、その超えた額が所得控除となります。ただし、会社の健康診断を受けているなどの条件があり、購入時のレシートの保管も必要です」(同)

 健康を守る身近な存在だからこそ、その理解を深めてほしい!

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