「きみ可愛いね」と言われた「ひまわり娘」もすっかり大人のレディに! 「夢みる頃」を過ぎても「いい娘に逢ったらドキッ」としちゃう、魅力あふれる彼女に突撃した!
――伊藤さんは、5月16日に亡くなられた西城秀樹さんとはご縁が深かったそうですね。
伊藤 はい。秀樹さんは私より2年ほどデビューは先でしたが、ここ10年くらいは、70年代のアイドルたちを中心に定期的に行われる『同窓会コンサート』でご一緒させていただくことが多かったんです。明けても暮れても一緒、家族と過ごすよりも長かったくらい。最後に一緒にステージに上がったのは、亡くなる1か月くらい前だったかな。そのときは、とてもお元気でしたよ。ただ、痩せたってわけじゃないんだけど、何か憑き物がストーンと落ちた感じがしたの。
――憑き物が落ちた?
伊藤 そう。爽やかというか……悟りを得た、という感じがしたんですよ。お顔が、すごくスッキリされていたので、「何か幸せなことがあったのかな」って。だから、夫から「秀樹さんが亡くなった」って連絡が来たときも、「どこの秀樹さんよ」って、ホントに信じられなかったんです。
――最近の西城さんは、2011年に再発した脳梗塞の後遺症にも負けず、精力的に活動していた印象でした。ステージの裏では、どうだったんですか?
伊藤 「やっぱり調子悪いんだろうな」って感じたこともありましたよ。それでも、積極的にリハビリをされていて。調子のいいときは控室の前でパイプ椅子に座って、皆が行き来するのを優しく見ていたのが印象的でした。そういうとき、「秀樹さんは、どういう思いなのかな」って考えたら、すごく切なくなっちゃってね……。
――そもそもエネルギッシュなスターでしたからね。
伊藤 そう。それも人一倍ね。『同窓会~』でも、私が新しい衣装を着ていると「よく似合っているね」とか、「かわいいよ」って声を掛けてくださって……。70年代からずっと生きてきた仲間、一緒に戦ってきた同志でしたね。
――西城さんから受けた影響は何かあります?
伊藤(ちょっと考えて)実は私、秀樹さんに、すごく失礼なこと聞いちゃったことがあるんです。
――いったい何を?
伊藤 『同窓会~』で久々に再会したとき、秀樹さんの変わらぬパワーに、思わず「すっげ!」って、本当に驚いたんですよ。もう信じられないくらい。それでつい、「元キーで歌われているんですか」って聞いちゃったんです(笑)。そしたら、「当たり前だよ、咲子ちゃん」って。それから私も「ずっと元キーで歌い続けてやるっ!」って思ってます(笑)。
――アハハ。ちなみに伊藤さんは、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の新御三家では、誰がお好きでした?
伊藤 五郎さん! 実は、ファンクラブにも入っていたんですよ。顔も、絶唱型の歌い方も大好きでした。楽曲も子ども心に素晴らしいと思っていましたね。大きなポスター持参でコンサートに行って「五郎~ッ!」って絶叫してましたよ(笑)。
――さすがに、伊藤さんがデビューする前のことですよね(笑)?
伊藤 はい、もちろん(笑)。