■過去の岩倉具視俳優は、どんなメンツ?

『新撰組!』で岩倉を演じたのは中村有志(62)。パントマイムやコント、そしてレポーターや司会業でもおなじみの中村だが、実は俳優としても多数の作品に出演してきた。大河ドラマという大舞台で、しかも人気脚本家である三谷幸喜(57)の作品で、岩倉役に抜擢されたのも納得できる。

 次の『篤姫』での岩倉役は、片岡鶴太郎(63)だった。今では俳優として有名だが、もともとは80年代に大ブレイクし、得意のものまねでお茶の間の人気者だった。『篤姫』のときの迫力ある岩倉が評判となったのか、14年には『軍師官兵衛』で小寺政職という大役を好演している。

 そして、『八重の桜』での岩倉具視はご存知、小堺一機(62)だ。これも実に印象的な配役だった。関根勤(64)とのコンビ、“コサキン”として全国的な人気タレントになった小堺もまた、定期的に俳優業をこなしているが、異様な存在感を示した『八重の桜』での岩倉は数々のキャリアの中でもトップクラスのハマり役だった。

 岩倉具視は公家としての高貴さを持ちながら、明治維新を裏で操ったともいわれるミステリアスな男だ。それゆえにクセの強い俳優がキャスティングされているのだろうが、偶然とはいえコメディアンが連なっていることには驚きだ。今回の笑福亭鶴瓶のキャスティングで、さらに岩倉具視が注目されることは確実。『西郷どん』後半戦のキーマン、鶴瓶の岩倉から目が離せない。(ドラマライター・半澤則吉)

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