■鳥越俊太郎は漢方薬を併用

 ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(78)は、肺がんの抗がん剤治療で漢方薬を併用した。自身で「このほうが免疫力を落とさない」と判断したからだ。前出の福田院長は、「漢方薬を併用した治療は、延命率が2倍上がるという信頼すべきデータもある」と解説する。がんは退院後の養生も延命率を左右する。「鍵は、免疫力をいかに高めるかです」(前同) 鳥越氏は免疫力を高いレベルに保つため、「楽しくなくても意識して笑う」ことを心がけたという。

 運動も免疫力を高める。「治療後は心がけてゴルフや散歩をして体を動かしている」(竹原氏) 50歳のときに直腸がんの手術を受けた渡哲也氏(76)は、「最初は奥さんが自宅の階段の昇り降りに付き添い、その後、リハビリ用の運動器具で体を動かした」(前出の芸能記者)という。

 さらに、がんの再発因子を消すことも重要だ。活性酸素の元となる薬や食品添加物も、がんの再発につながる。竹原氏は、少しぐらいのかぜで薬は飲まない、発がん性物質を含む食品は避けるなどの努力をしている。「これに加え、がんに良いといわれる民間療法も、いろいろと試しています。びわの葉や長風呂、足湯、ノニジュース、ヤクルト400などです」(竹原氏)

 免疫力を上げるには、体に良い栄養をきちんと摂ることも大切だ。清水氏は、「800グラムのステーキを平らげることもある」が、福田院長は「オリーブオイルや野菜、魚などがメインの地中海料理」を推奨する。また、がん細胞の格好のエサとなる糖分を、なるべく控えることも肝要だ。

 この他、免疫力を上げるには瞑想やアロマテラピーも良いとされる。有名人の中にも、こうした“代替医療”を実践している方が多いのだ。

 今や3人に1人が、がんになる時代。もしも、その1人となったとしても、がんを見事に脱した有名人の生還術をぜひ、参考にしてください!

竹原慎二(たけはらしんじ)46歳。元プロボクサー、95年にWBAミドル級王座獲得。前兆はあったが、誤診で発見が1年遅れ、膀胱がんで膀胱全摘。『見落とされた癌』(双葉社)の著書あり。

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