■局内でセクハラ事件が!
そんな中、“バラエティ路線”自体が失速しかねない事件が、局内で起こっていたという。関係者が話す。
「エンターテインメント番組部の部長だった男性が、今年8月に女性局員にセクハラをしていたことが10月になって発覚したんです。彼は紅白のチーフプロデューサーを歴任し、演出に大きく関わっていました。一昨年のタモリ&マツコ、昨年の内村の演出も彼が主導したものなんです」
彼はすでに異動になっているというが、「今年もバラエティ路線をやることは、“セクハラ男の演出を踏襲することになる”といった批判の声が大きくなっている」(前同)というのだ。
「実際には、大物芸人をキャスティングできなさそうというのも、本当のところ。タモリや内村に並ぶビッグネームとして、明石家さんまやダウンタウンの名も挙がりましたが、さんまはアドリブ進行で、尺が足りなくなる危険性があるし、ダウンタウンは裏番組『笑ってはいけない24時』(日テレ系)があります」(前同)
そこで、現時点で苦肉の策として名が挙がっているのが、ナインティナインの岡村隆史だという。「岡村は高視聴率を記録中の人気番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のMCを担当していますから、番組キャラクターの“チコちゃん”と一緒に紅白出演するのは自然な流れ。でも、それを目玉に据えるには、例年と比べ格落ち感が否めません」(前出の芸能記者)
こうした手厳しい意見があるのも、“国民のみなさまのNHK”だからこそ。大晦日を大いに沸かせてくれることを、期待したい。