『下町ロケット』古川雄大ら悪役が、高視聴率のポイント!?の画像
※画像はTBS『下町ロケット』番組公式ホームページより

 阿部寛(54)が主演を務める日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)も、いよいよ後半戦。第2章「ヤタガラス編」に突入しても今なお高い視聴率を保っていて、第6話は前話からわずかながらアップし、平均視聴率で13.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という堂々の数字をマークした。低視聴率が話題になってしまうドラマも少なくない中、高い人気を誇るのはどうしてなのだろう? 11月18日の放送を振り返り、考えてみたい。

 重田(古舘伊知郎/63)が社長を務める「ダイダロス」から資本提携を受けることとなった「ギアゴースト」。社長の伊丹(尾上菊之助/41)は「佃製作所」との関係を切り、これに佃(阿部寛)は心を痛める。一方、新部署に異動した帝国重工の財前(吉川晃司/53)は、無人農業ロボット計画に力を貸してほしいと佃に声をかける。佃はこの分野の第一人者で大学の同級生、野木(森崎博之/47)に協力を請う。しかし、野木にはベンチャー企業に裏切られ、技術を盗まれたというつらい過去があった。その後、佃が訪れた新潟の殿村(立川談春/52)のもとに、吉井(古川雄大/31)という男がやってきて……という展開だった。

 この放送で、ものすごいインパクトだったのが、殿村に詰め寄る農林協の吉井を演じた、若手俳優の古川雄大だ。登場は一瞬だったのに、悪役ぶりが見事すぎた。現在公演中の舞台『マリー・アントワネット』などで名を馳せる、トップミュージカル俳優ということもあり、「かっこよすぎる〜」「作業着姿でも美人」などのコメントがSNS上を席巻していた。

 ここであらためて考えたいのが、このドラマの悪役の豪華さ、アクの強さだ。分かりやすいよう、役名ではなく俳優の名前でおさらいしてみよう。

 まずは石原軍団の神田正輝(67)。歌舞伎界から尾上菊之助、元アナウンサー枠で古舘伊知郎と福澤朗(55)。さらに先週までは池畑慎之介(66)とこれまた歌舞伎役者の中村梅雀(62)が悪役として異様な存在感を発揮していたし、1回だけの出演だが古坂大魔王(45)も登場して話題になった。また、2015年の放送では、当時悪役のイメージがなかった小泉孝太郎(40)や、ミュージシャンの世良公則(62)を超がつく悪役に起用。2人はドラマに大きな爪痕を残した。

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