ーーtipToeに入って、まず大変だったことは何ですか?

「舞台でどういう顔すればいいか分からなくって、ずっと真顔で踊ってました」

ーー笑顔で踊るのもいきなりは難しいですよね。

「いままで歌とダンスもやったことなかったんです。tip入ったのもかわいい衣装着たいなってくらいしか考えてなくて、アイドルについて詳しいこと知らずに入ってきた感じです」

ーー正直、アイドルって「楽しい」って思いました? 「大変だな」って方が大きかった?

「なんか……もうやめたいと思ってました(笑)。半年くらいの間」

ーー長谷川さんのビジュアルが好きだったとはいえ。

「本当に歌と踊りが……。コンセプトとか世界観はめちゃくちゃいいなって思ってたんです。地下アイドルの世界はぜんぜん知らなかったんですけど、曲もよくって」

ーー衣装や曲もいいのに、自分が表現出来てないもどかしさみたいなのもあったんですかね。

「それもあったかもしれないです。すごい運動音痴で、振り入れ(新曲の振付を覚えること)がいちばん苦手な作業で、めちゃくちゃみんなの足を引っ張りまくって。変なダンスしてました」

結成直後に制作された1st Music Video『特別じゃない私の物語』。ディレクターは長谷川圭佑氏が務めている。


ーー楽しくなってきたきっかけみたいなことはありますか?

「えー、なんだろう……だんだん、徐々にって感じです。曲数が増えてきたり、見てくれた方が『楽しかったよ』って言ってくれるのがうれしかったとか、そういうことですね」

ーー“自分のファン”ができることって、日常じゃなかなかないじゃないですか。アイドルになって、ファンがつく感覚ってどういう気分でした?

「私を推してくださる方にめっちゃ失礼なんですけど『なんでなんだろう……なんで私に?』って思ってました。今も不思議ではあるんですけど、素直にうれしいなって思います」

ーー自分が齋藤飛鳥を推してたように、ファンの人は都塚さんを推してるわけですからね。

「そう考えるとすごいことだなって思います。ありがたいなって」

ーー今は高校生ですよね。学校との両立は大変じゃないですか。

「大丈夫です。先月から普通科の高校から、芸能コースのある高校に転校したんです。けっこうライブで夜遅くなったりして、普通科だと朝早くて大変だったんですけど、これからは一時間目が遅くなって、活動優先で学校にも行けるようになったんで」

ーーtipToe.に本気で取り組む体制と覚悟が出来たんですね。

 

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