■緑茶は動脈硬化や糖尿病の予防に

 一方、摂取すればするほど長寿効果が高いといわれるのが、緑茶だ。医学博士の志賀貢氏は、こう説明する。「お茶は動脈硬化や糖尿病の予防になり、緑茶に含まれるカテキンは悪玉コレステロールを減少させる効果があるといわれています」

 お茶の産地である静岡県は、お茶の生産量はもちろん、「緑茶の年間支出金額」「緑茶の年間購入数量」もダントツの1位。お茶をよく飲む人が多いのは明らかで、その賜物か、静岡県の健康寿命は毎年上位に入る。

 それ以外にも興味深いのは、北海道にしか存在しないといわれるハスカップ。「主に北海道からシベリア東部にかけて分布するスイカズラ科の落葉低木で、古くから“不老長寿の果実”といわれています。道内のスーパーで生のハスカップを見かけることもめったになく、直売所で発見できればラッキーと思えるぐらい、幻の果実でもあるんです」(北海道在住のライター)

 不老長寿の果実と呼ばれる所以は、カルシウム、鉄、ビタミンC、Eなどの栄養成分が他の食べ物や果実とは比べものにならないほど多く含まれているからだ。北海道に出かけた際には、観光や仕事のついでに探してみてはいかがか?

■運動も重要。若い女性の水着姿なども

 健康長寿には運動も、非常に重要である。「当然と言えば当然ですが、人間の体は動かしてこそ、機能するんです。逆に運動をしなければ、どんどん体も心も衰えるばかりです」(前出の志賀氏)

 何もジムに通え、というわけではない。「普段の生活でできるだけ歩くことを心がけるんです。特に足腰を使うことは大事で、下半身がしっかりしていれば、“なんでもやれて、どこにでも行ける”という実感が湧くので、心身ともに若返り効果もあります」(前同)

 たとえば広島県の尾道市は、“坂の町”で知られ、サイクリングも盛んだ。また、長野県では県看護大学が「高齢者水中運動プロジェクト」を組み、高齢者の水中トレーニングを推進しているという。「高齢者には水中運動がオススメ。陸上に比べて体への負担が少なく、捻挫や転倒のリスクも低い。それに若い女性の水着姿なんかも見られれば、目の保養にもなります(笑)」(同)

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