不老長寿の果実や恋愛、カラオケ…「100歳まで長生きできる」全国MAPの画像
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 医学の進歩、さらに、健康意識の高まりで、『人生100年時代』へと突入したニッポン。しっかり生ききるためのヒントを紹介する!

 厚生労働省が2018年7月に日本人の平均寿命を発表した。男性の平均寿命は81.09歳で、女性は87.26歳。日本人の寿命は過去最高となった。ちなみに、都道府県別の平均寿命データは5年ごとに発表されており、厚生労働省が2017年12月に発表した「2015年都道府県別平均寿命」の上位5県は下記の表の通りだ。ただ、寿命は延びたとしても、健康でなければ単純には喜べない。医療ジャーナリストの牧潤二氏が説明する。「高齢化社会となり、平均寿命に代わり、注目されているのが“健康寿命”です。これは、入院や介護に依存せず、自立した生活ができる生活期間のことで、近年、国も健康寿命を延ばすことに力を入れています」

 この健康寿命は、厚労省が3年ごとに調査している。「2018年春に発表された厚生労働省の報道資料では、健康寿命は男性が72.14歳で、女性が74.79歳。つまり、この年齢までなら、趣味や買い物なども自由に楽しめるわけです。ただ、平均寿命で計算すると、その後、男性は約9年間、女性は約12年間、病院や人の世話になる……ということになります」(健康雑誌記者)

 “人生の最終章”は、ハッピーエンドでありたい。そこで本誌は、読者諸兄に「人生100年時代」を少しでも健康に楽しく過ごしてもらうべく、全国の「健康の秘訣」「自治体の取り組み」などを調べてみた。

■やはり「食」が重要。みそ汁の塩分濃度は?

 まず、やはり重要なのが「食」である。「高齢者にとって怖いのは、塩分のとりすぎです。血圧が高くなり、突然死を引き起こす心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなりますからね」(循環器専門医)

 減塩対策に力を入れているのが滋賀県だ。健康推進課に頼むと、健康推進員が家庭訪問してくれ、その家のみそ汁の塩分濃度を測定してくれるという。同県の高島市健康福祉局健康推進課に話を聞くと、「17年に終了しましたが、県の委託事業として、ここ3〜4年やってきました。また、今年も各種イベントで参加した市民に、用意したみそ汁を飲んでもらい、“このみそ汁は濃いですか? 薄いですか”と聞く活動をしています」とのこと。ちなみに、提供するみそ汁は塩分濃度0.8%。「これ以上だと濃すぎるんです。以前は塩分0.8%のみそ汁を飲むと“薄い”と答える市民が多かったんですが、最近は“ちょうどいい”と答える方が増えてきましたね」(前同) 市民の減塩意識が進んでいる証拠だ。

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