■ケンカをしないのは死なないため

 そんな蛭子さんには、長年抱き続けてきた人生の目標がある。それは何かというと……。

「人生の目標は“死なないこと”です。死んだら終わりですからね。そのために健康に気をつけてるとか、そういう努力ができないのがオレなんですけど、とにかく長生きはしたいんですよね。だって、死んだ世界のことを考えると、怖くないですか? 小さい頃から“死んだら、ずっと真っ暗闇なのでは……”って、そんなことばかり考えていて、とにかく死ぬことが一番、怖かった。

 まず死なないために、ケンカだけは絶対にしないことを心がけています。だって、ケンカに巻き込まれたら、死ぬ可能性が高まるでしょう。だから、ケンカしないようにケンカしないように、生きていますね。たとえば、こっちは悪くないのに先に謝ったりとか。“あ、スマン!”“ゴメンナサイ!”って(笑)。そしたらケンカにならないんですよ。謝っただけで死ななくて済むんなら、いくらでも謝っちゃいませんか?

 それと、芸能界では多いと思うんですけど、“この人たちのそばにいたら殺されるかもしれない”と感じさせられる、危ない臭いのする人っているでしょ? オレは、そういう人や場所には、なるべく近づかないように気をつけていますね。だって、しょっちゅうケンカしてる人って死にやすいですから、絶対。打ち所を間違えて、コロッといっちゃう可能性ってありますからね。旅先で知らないネオン街を散歩するのが好きで、気になるスナックに入りたいと思うこともあるんですけど、それも危険な目に遭うかもしれないから絶対に入らない。店の中でケンカに遭う可能性もありますからね。とにかく、オレは死なないように死なないように、気をつけて生きていますね」

 最後に、70年以上生きてきたからこそ実感している人生の楽しみ方について、蛭子さんからアドバイスをもらった。

「自分の好きなように生きることが一番楽しいですよ。でも、そのためにはお金がいるんですよね。だから、お金を稼がないといけない。オレは、お金を稼ぐために割り切って仕事をしてるから、仕事が嫌だとか全然思わないし、依頼があればなんでもやります。だって、そのお金がないと自由に遊べないですからね。自由な時間を得るために、今年もいっぱい働きたいですね。……年明けから骨折しちゃいましたけど(笑)」

えびすよしかず 1947年、長崎県生まれ。高校卒業後、看板店、チリ紙交換、ダスキンの配達などを経て33歳で漫画家に転身。現在は俳優、タレントとしても活躍中。

あわせて読む:
・パチンコ、今年の狙い所はあの2台と“喫煙可能店”!?【ギャンブルライター浜田正則コラム】
・蛭子能収『乗り継ぎ旅』ケガをしてのロケも、迷惑行動を連発
・嵐・櫻井翔は“群馬出身”!? 篠原涼子相手に披露した群馬弁に「萌える」

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4