ビートたけし(北野武)
ビートたけし(北野武)

 明石家さんまが映画プロデュースに挑戦中だ。テレビ一筋だった彼に何があったのか? その真相に迫る!

 昭和から平成にかけて、日本のお笑い界のトップを走り続けてきたビートたけし(72)、タモリ(73)、明石家さんま(63)。その圧倒的な存在感で、“お笑いBIG3”と呼ばれているのはご存じの通り。彼らはデビューしてから40年以上も経ち、それぞれ古稀や還暦を超えても、その活動意欲はまったく衰えていない。

 たけしはバラエティ番組で活躍しつつ、北野武名義で映画監督となり、ヴェネツィア映画祭など海外でも賞を受賞。今や“世界のキタノ”と呼ばれ、日本を代表する映画監督となった。最近では『アナログ』という純愛小説を出版し、作家としても活動中だ。

 タモリも31年半もの長きにわたって放送された『笑っていいとも!』終了後は、『ブラタモリ』(2008〜放送中)など仕事を選びつつも、彼ならではの雑学やサブカルチャーへの造詣の深さを感じさせる番組に出演することが多くなった。長寿番組となった『タモリ倶楽部』も相変わらずのマニアックな内容や出演者で、タモリならではの番組として、テレビ界では異彩を放っている。

■木村拓哉もサプライズ登場

 一方で、さんまはといえば、テレビでの“お笑い”というステージの最前線に立ち続け、それ以外のジャンルの仕事は、ほとんどすることがなかった。ただひたすらに、お笑い一筋を貫いてきたさんま。彼についた異名は“お笑いモンスター”。その飽くなきお笑いへの情熱に、他の芸人やスタッフたちが尊敬と畏怖の念を込めて、そう呼んだのだ。そんなさんまが最近、映画のプロデュースをしているという。

「さんまさんは去年、かわいがっているジミー大西の半生を描いたドラマ『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』をプロデュースしたんです。初企画・プロデュース作品となった本作は、当初、小出恵介がさんま役を務めていたが、彼の騒動で、撮り直しになってしまいました。しかし、代役の玉山鉄二の熱演もあったり、サプライズで木村拓哉が登場。ストーリーも感動的で作品は大好評だったんです。さらに現在、さんまさんは直木賞作家の西加奈子さんが書いた小説『漁港の肉子ちゃん』の映画をプロデュースしているんです。それも今回の作品はアニメなんです」(テレビ局スタッフ)

 いよいよ、あの“お笑いモンスター”が、映像など他のジャンルにも進出を開始したと、テレビ業界では話題になっている。お笑い評論家のラリー遠田氏は、さんまの行動をこう分析する。「さんまさんは優しくて義理堅い人なんです。ジミー大西さんのドラマのプロデュースをしたのも、かわいい後輩のために、“俺がひと肌脱いだる”という部分が大きいでしょうね。現在、手がけている『漁港の肉子ちゃん』も、作家の西加奈子さんと、その作品自体に惚れ込んだから、という側面が大きいと思います」

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