■坂上忍や長嶋一茂もブレイク
では、さんまの映画プロデュースは今回限りになってしまうのだろうか? そう考えるのは早計だと前出のラリー氏は語る。
「映画はともかく、さんまさんはプロデューサー的なことを、もうすでにしているんです。若手芸人や芸能人を自分の番組に呼んで、その面白さを引き出して、さらに伸ばし、ステージを引き上げていく能力は誰にもマネできません。これまでも多くの芸能人にチャンスを与えて、そこからスターになった人も多いですから。まさに、これは名プロデューサーですよね」
確かに、さんまの番組から人気者になった芸能人は枚挙にいとまがない。『さんまのSUPERからくりTV』では中村玉緒、長嶋一茂らの新しい一面を引き出し、現在放送中の『踊る!さんま御殿!!』からも、坂上忍、杉田かおる、温水洋一などがブレイクしていった。さらに、さんま自身が持つポテンシャルにもラリー氏は注目する。
「実は、さんまさんは趣味も広いし、流行り物や人気のテレビ番組も必ずチェックし、映画やアニメなど、さまざまなジャンルについても豊富な知識を持っているんです。面白い物に対するアンテナはとにかく鋭敏です。だからこそ、プロデューサーというポジションに適性がある。ここにきて2作品も続けて映像作品のプロデュースを手がけているのは、さんまさんの“人を育てていきたい”という思いがあるからだと思います」
新たなる活動を始めた“お笑いモンスター”明石家さんま。きっと、“世界のキタノ”となった、たけしにも負けず、超える活躍を見せてくれるに違いない。
お笑いだけでなく、さんまが創り出す新たな映画の世界に、これからも注目だ。