焼肉でがん!? 居酒屋のツマミ「食べていい」「食べてはいけない」メニュー選びの画像
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 土・日以外は居酒屋で晩飯、という読者も少なくないはずだが、50歳を過ぎたら“メニュー選び”は慎重に!!

 飲み放題付3000円ポッキリで、飲んで食べてウサを晴らせる居酒屋は、まさしく庶民の味方。週に3回は“居酒屋ディナー”という猛者もいる。「自慢じゃないけど、俺は居酒屋のツマミで大きくなった(笑)。20代からこの年まで、取引先や会社の同僚、一人でも居酒屋に行く。土・日以外は“居酒屋メシ”だよ」(51・営業職)

 居酒屋特有の味の濃いツマミばかりを食べていて、大丈夫なのか……。これまで多くの食品のサンプル調査を行ってきたNPO法人『食品と暮らしの安全基金』では、居酒屋の飲み放題コースで出されるツマミの成分を近く調査するという。本誌既報の通り、同基金が外食弁当について調べたところ、含有ミネラル分でかろうじて合格点に達したのは1社だけ。それだけに、居酒屋メニューの調査結果も気になるところだ。

 ある居酒屋チェーンの飲み放題コースのメニュー(3000円)を覗いてみると、枝豆、冷や奴、モツ煮込み、野菜サラダ、焼き鳥、ピザ、唐揚げ、五目炒飯と並ぶ。どれもおいしそうだし、よく注文する一般的なツマミだろう。ところが、本誌調査の結果、8品目のうち、少なくとも4品目に問題のあることが判明している。「ツマミの種類によっては、血圧が高めの人の場合、ひと皿食べただけで不整脈の症状が出てしまうケースもあるんです」(消費者団体スタッフ) つい、なにげなく頼んだ「ひと皿」が、文字通り、命取りになりかねないのだ。

■ビールは最初の一杯にしてウイスキーか焼酎

 ツマミもさることながら、居酒屋といえば、やはり酒。「何を飲むか」も重要だ。糖質の多い酒は、糖尿病やメタボの重要な原因になってしまう。酒類を糖質量が少ない順に挙げてみると、焼酎とウイスキーが「糖質ゼロ」で最高得点。次いで、ホッピー、赤ワイン、発泡酒、ビール、日本酒となる。「とりあえずビールで乾杯!」と、そこまではまずいいとして、糖質を考えれば、2杯目からは焼酎、ウイスキー、ホッピーくらいにしておきたい。ここで注意すべきは赤ワインだ。「赤ワインには抗酸化物質のポリフェノールが含まれ、健康的というイメージがあります。ところが、無添加ワインを除き、人体に有害な酸化防止剤の亜硫酸塩が添加されています。赤ワインを飲んでいて急に頭が痛くなるのは、その亜硫酸塩のせいでしょう」(前同)

■モツ煮込みはNGに大ショック

 メインの酒は「焼酎とウイスキー」と確認できたところで、本題のツマミの選別に入ろう。新潟大学名誉教授(医学博士)の岡田正彦氏が、こう明かす。「居酒屋のツマミで気になるのは、動物性脂肪です。脂肪は体の中に入ると脂肪酸に分解されます。その脂肪酸にはパルミチン酸とオレイン酸、リノール酸の3種類あるわけですが、そのうち、パルミチン酸は体内でコレステロールに代わり、動脈硬化や心筋梗塞の原因になります。(鶏の)モツの中には、パルミチン酸が多く含まれているんですよ」

 なんと……鶏はヘルシーだと思い、居酒屋で必ずモツの煮込みを頼んでいた本誌記者は大ショック。「残念ながら、モツの煮込みは、昔から体に悪い代表的な食品です」(前同)

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