■魚のお刺身はオススメ

 一方、岡田氏が食べてもいいツマミとして勧めるのが、「魚」だ。「パルミチン酸が少なくてカルシウムが多く、DHAなど体にいい脂肪酸を多く含んでいます。特に生の魚がいいですね」(前同)

 つまり、居酒屋で食べてもいいツマミの筆頭は刺身の盛り合わせ。ただし、魚も塩焼きや干物、練り製品と、加工の度合いが増すとともに塩分の摂り過ぎに留意する必要がある。前述した通り、かまぼこには塩分が多いが、そこに醤油をたっぷりつけて食べてしまったら、さらに悪い。また、干物ではホッケが問題になったこともある。

「ホッケなどの干物類もインジェクターで調味料や添加剤を注射していると問題になりました。現在はなくなっているかもしれませんが、値段のわりに不自然においしい場合は、疑ったほうがいいかもしれません」(前出のスタッフ)

■野菜サラダはぜひ食べたい

 刺身に加えてぜひ食べたいのが、やはり野菜サラダだ。しかし、これまたドレッシングが問題。「和風ドレッシングか洋風ドレッシングかを選ぶとしたら、洋風にしてください。和風には塩分が多く含まれているんです。理想は、ドレッシングのかかっていない生野菜。私はレモン汁を絞り、胡椒とからしで味付けしています。これだと塩分はゼロです」(岡田氏)

 和風より洋風が良いというのは意外だが、どちらにせよ、ドバドバかけるのはもちろんダメ。特に血圧が高い人は要注意だ。「血圧の高い人は、降圧剤を飲む前にカリウムの多い食品を食べると良いといわれています。カリウムが多い食品は、わかめ、のり、ひじき、しいたけ、大豆などです」(前同)

 居酒屋のツマミでいうと、わかめが入っている酢の物、しいたけの串焼き、冷や奴や湯豆腐などの豆腐料理。そこにプラスして、調味料の中で唯一、「塩分がゼロ」という酢との組み合わせでいうと、わかめ入りの酢の物のチョイスが最高だ。

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