●「腰痛」鈴木昌司さん(70代)のケース

 農業を営む鈴木さんは、腰痛に悩むようになり、シップで治療していた。だが、おなかに何か硬いものがあることに気づき、内科を受診。検査の結果、腹部大動脈瘤の診断を受けた。

「腹部大動脈瘤とは、動脈硬化により、おなかの動脈がコブ状に膨らんだ状態のこと。破裂すると高い確率で死亡します。コブが周りの臓器を圧迫するため、腰痛や腹痛などの症状が表れるんです」(同)

■セカンドオピニオンも大事

 ここまでさまざまな“間違い”の例を見てきたが、“気がつかないのも無理はない”と感じた人も多いのではないだろうか。さらには、医師の診察を受けながら症状が改善しない場合もある。そこで大事となるのが、冒頭でも触れたセカンドオピニオンだ。

 セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている担当医とは別の医療機関の医師の診察を受け、「第二の意見」を求めること。堀ちえみさん、今井雅之さんも、このセカンドオピニオンによって、真の病が明らかになっている。それでは、セカンドオピニオンを受けるためには、いったい、どのようにすればよいのか。

「まず担当医に、“セカンドオピニオンを希望する”と告げてください。受診先を紹介してくれたり、紹介状や必要な書類を準備してくれたりします。新たに別の病院に飛び込むのも一つの手ですが、最初から診療のやり直しとなるので無駄が多く、あまりお勧めできません」(前出の桑満院長)

 ただし、セカンドオピニオンには健康保険は適用できず、自費診療となる。だいたい数万円ほどの自己負担となるようだ。今回の記事をきっかけに、軽い症状でもけっして甘く見ず、自らの体と向き合ってほしい。

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