北大路 ＰＶには結構暴力的なシーンもあるよね。それもやっぱり歌舞伎町の影響なのかしら？
藤田 ＰＶに関しては、自分の意見が１ミリも反映されてないんです。担当してくださっている方がエロとかバイオレンスとか、ホラーを得意としている映画のプロデューサーなので、その繋がりでどうしてもああいう感じに。私、もともとホラーもバイオレンスも大嫌いなんですよ（笑）。
北大路 そうだよね。歌詞はわりと繊細な感情に目を向けている感じがしたから、映像の印象とはだいぶ違うなぁと。
藤田 だから、良い意味で諦めがつきましたね。私が作った曲を聞いて、ＰＶを製作してくださる方が作りたいと思って作るものであれば、なんでもいいんじゃないかなって。なんか、あんまり個人的なこだわりとかも特にないんですよ。
北大路 実は今日、それを聞くつもりだったんだけどね。無いって言われちゃうと困るんだけど……（笑）。
藤田 あはは（笑）。確固たる何かはなくて。良い意味で、自分で言うのもなんだけど、柔軟なのかなって思ってます。
北大路 じゃあ、まずは我々の共通のテーマとして“新宿”を題に詠んでみようか。でも僕、この街で３万句ぐらい作ったからもう思いつかないよ（笑）。
