■ワカサギ釣りの隣でまさかの撮影
――『結晶』のほうは、雪の中での撮影が多かったようですが、大変でしたか?
壇蜜 雪といっても凍った湖の上に積もった雪の上だったりして。幼少時代を秋田ですごした私でも、体の冷え方が想像以上でしたね。
――考えただけで寒いです。
壇蜜 ちょっと向こうで、お父さんがワカサギを釣っていましたけどね。
――えっ!? ワカサギ釣りの隣で、まさかの壇蜜さんがセクシーな撮影ですか?
壇蜜 うふふ。
――そんな極寒の中で、肌を出して寝転んだりしていたんですね。
壇蜜『雫』の波打ち際だけじゃなくて、結局、こっちでもビショビショに濡れちゃいました。
――夏も冬もビショビショってことですね。
壇蜜 だいたい湿っています。
――最高です。特に気に入っているカットは?
壇蜜 雪の中での幻想的な写真はとても気に入っていますが、部屋の中でのホッとしたような表情が穏やかになっているカットも、とても気に入っています。
――リアルにホッとしていたんじゃないですか?
壇蜜 そうなんです。生きててよかったという安堵が、表情にも出ています(笑)。
――でも、ぬくもりを欲しているというわりには、着ている服は……。
壇蜜 そこは“肌色多め”の露出度高めのスタイルでやらせてもらっています。
――肌色多め同士で抱き合うのが一番、暖かいですからね。
壇蜜 そういう解釈いいですね。
――とにかく、2冊とも平成最後を飾るにふさわしい作品になっていますね。
壇蜜 あっでも、今思いついたんですけど、この“ラスト”は平成が終わるタイミングに便乗した閉店セール、平成商法ってことにしてきましょうか(笑)。
――そうなんですか(笑)!?
壇蜜 いずれにしてもすべてを封印するというのは、この世界では言い切れるものではないので、そのあたりの余裕、遊び、伸びしろは残しておきたいなと思います。しばらくはおとなしくしているつもりですが(笑)。