まず、50億円も使いながら、ウィークポイントである中継ぎ陣を補強できなかったことは大失敗だろう。

「実は開幕直後から、系列の日本テレビやスポーツ報知、読売新聞には“なぜ中継ぎを補強しなかったんだ!”という趣旨のファンの投書が殺到していたんです。これがリハビリ中のミスターの耳にも入ったようで、ミスターからフロントに“(6月末の)トレード期限までに誰か補強できないのか”と、問い合わせがあったといいます。

 もちろん、巨人フロントもオフから動いていたんですが、相手球団から門前払いされることが多く、望み薄のようですね」(前同)

 巨人が“トレードの切り札”にしていたのが、澤村拓一だったという。

「今季は先発で登板していますが、悪癖の制球難で自滅しています。実績ある投手ですのでパ・リーグの球団とならトレードがまとまる可能性がありましたが、一部で報じられたように、4月中旬に泥酔して暴行事件を起こしていたことが判明しました。以前から素行不良が噂されていましたから、今回の一件で澤村に手を挙げる球団はなくなってしまったかもしれません」(前出のデスク)

 唯一の朗報は、難病治療で出遅れていたマシソンが、14日の2軍戦で復帰することくらい。中継ぎ陣の不安定さは尾を引きそうだ。

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