長嶋茂雄「脳梗塞再発」と「一茂との和解」深層の画像
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 38試合を消化した時点で“貯金5”。V奪還の重責を担う原辰徳監督も、ひと安心といったところだろう。

「“助っ人”外国人が期待通りの活躍をせずファーム落ち。中継ぎ陣も不調ですが、“巨大戦力”がものを言っていますね。6月4日から始まるセ・パ交流戦を無難に乗り切れれば、首位を独走するかもしれません」(スポーツ紙記者)

 豊富な戦力に加えて原監督の采配も冴えを見せており、巨人戦を自宅でテレビ観戦している長嶋茂雄終身名誉監督も、目を細めているようだ。近い人物が言う。

「ミスターは“原の采配は凄味を増した。思い切った采配も目立つけど、これはチームを変えるという意思表示だろう”と言っています。早く球場で観戦したいでしょうね」

 長嶋氏が東京ドームを訪れ、巨人戦を観戦したのは4月2日のこと。バルコニー席から手を振る姿が球場のビジョンに映し出されると、ファンは沸いた。

「開幕前、球団関係者は“視察は早くて5月。6月にずれ込む可能性もある”とオフレコで話していました。それが前倒しされて、4月2日に元気な姿を見せてくれましたが、2回途中で帰ってしまいました。その後、球場で大型ビジョンに映し出されたミスターの姿は録画したVTR。最後まで球場にいたと勘違いするファンもいました」(番記者)

 実は、この日、長嶋氏がドームを訪れたのは別の理由だった。

「ナベツネさん(渡邉恒雄読売新聞主筆)に挨拶するのが目的だったんですが、“せっかくなので、ファンにバルコニーから元気な姿を見せてほしい”という巨人の山口(壽一)オーナーの要請で、ああなったわけです。すぐに帰宅するのは、予定通りだったはずです」(球界関係者)

「長時間の外出は控えるように」とする医師の指導もあったという。

「ご存じのように、昨年、ミスターは長期入院を経験しています。胆石の治療ということでしたが、石はきれいに溶けてしまった。これは数万人に一人の“奇跡”だそうですが、筋力の低下はひどく、一時は車椅子が手放せなくなってしまいました。年末に退院してからは、衰えた体力を回復するため自宅でリハビリに励んでいますが、医師からは“外出は1時間程度”と制限されているようですね」(前出の番記者)

 さらに、「外出制限は長期入院による体力の衰えよりも、2004年3月に発症した脳梗塞の再発を恐れてのこと」(前同)だという。

「脳梗塞は再発リスクが高い病気で、“10年以内に約半数の患者が再発する”という統計データもあります。長嶋さんは発症から15年が経過していますが、83歳と高齢なこともあり、慎重に経過観察していかなければならないはずです」(都内脳外科クリニックの医師)

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