■新庄剛志もスーパースター

 続いて「引退外野手」部門。第1位の松井秀喜、続くイチローは納得だが、興味深いのは第5位に入賞した新庄剛志だろう。「入団会見でパンチパーマ、敬遠球をサヨナラ打、オールスター戦でホームスチール……。あいつには、ホンマ楽しませてもらいましたわ」(46・大阪)

 メジャー時代、「記録はイチロー君、記憶は僕に」と言った新庄も、“スーパースター”に違いない。

●張本勲、山本和範も忘れ難い

 江本氏が、「生前、青田昇さんが“打者の理想は張本だ”と言っていたほどの打者」と回顧する張本勲(第6位)など、強打者がひしめく「引退外野手」部門で第19位に入った山本和範も忘れ難い。

「近鉄をクビになって、バッティングセンターで働きながら練習していたところを南海に拾われて大ブレイク。無類の勝負強さで“2億円プレーヤー”にまで上り詰めたのは、ロマンを感じる」(49・福岡)

 引退試合最終打席での決勝ホームランなど、“持っている男”でもあった。

■日本人メジャーリーガーの先駆者、野茂英雄

 続いて「引退投手」部門。第1位に輝いたのは、日本人メジャーリーガーの先駆者となった野茂英雄だ。

「1995年にドジャーズに入り、オールスターにも選ばれ、ノーヒットノーランも達成。彼の活躍によって、アジア人選手がメジャーに行く流れができ上がりましたね」(前出の福島氏)

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