●稲尾和久、江夏豊、上原浩治らは怪物

 メジャーで投手の優劣の指標となるのが、1回あたりの与四死球、被安打数を合計したWHIPと呼ばれる数値。数値が低いほど高評価となり、1.0を切ると超一流とされている。

 第2位の江夏豊(1.03)、続く上原浩治(1.01)、“400勝投手”の第6位の金田正一(1.07)などは、いずれも“怪物クラス”。“神様、仏様、稲尾様”と言われた稲尾和久の0.99に至っては、「考えられない数値」(福島氏)なのだ。

 第7位の佐々木主浩は、「野球を8回にした男」として知られる。「1勝1敗45S、防御率0.64――この数字は一生、忘れられない。98年、横浜が38年ぶりに日本一になったときの佐々木の成績です」(47・神奈川)

 ランク外だが、江本氏が激賞するのが、“精密機械”と呼ばれた小山正明だ。「バッティング投手からのし上がった苦労人で、歴代第3位の320勝を挙げています。僕に投球を教えてくれた師匠でもある」

■最強助っ人、バース

 個性豊かな外国人助っ人たちも、忘れられない。同部門の不動の第1位はバース。江本、福島両氏も、バースこそ“最強助っ人”と断言する。

「ブーマー(第3位)も三冠王取ったけど、バースは2度やからな」(61・兵庫)

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