吉野家、すき家、松屋…「食べるべき牛丼」「食べてはいけない牛丼」の画像
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 猛暑で失った体力補充にガッツリ食す男のスタミナ食――。真夏に食うべき真の“国民食”を求めて徹底リサーチ!

 夏バテ防止には、やはり「肉」ということか。「吉野家がサーロインを使用した「特撰すきやき重」(860円)を新発売したところ、一時、あまりの人気ぶりに品切れする店舗が続出し、会社側が公式サイトでお詫びする事態になりました」(経済誌記者)

 一方、すき家は「お好み牛玉丼キムチーズMix」(680円)という同社初の“トリプル・トッピング牛丼”で対抗。松屋も新商品投入が次々に当たり、4月〜6月の純利益は前年同期比で51%増の6億6900万円となった。熾烈な夏の陣の真っ只中にある大手牛丼チェーン3社だが、消費者としては、最近、メニューが激増し、「何を注文したら……」と悩んでしまいがちだ。そこで、まずは店選びから、元祖B級グルメライターの田沢竜次氏が解説する。「老舗で品ぞろえがシンプルなのが吉野家。学生時代からお世話になっている50〜60代のサラリーマン向けと言えるでしょう。一方、すき家はメニューが多彩で子どもが喜びそうな“トッピング”が充実しているのでファミリー向け。松屋の特徴は安いこと。それだけ量が食べられ、スタミナをつけられる。体育会系向けですね」

 それぞれ自分に合ったチェーン店が決まったら、いざ出陣。いきなり、メインの牛丼(牛めし)勝負といこう。「吉野家の『牛丼』は、カロリーの割に料金が380円とやや高め。逆に350円と控えめな料金の割に、がっつりスタミナをつけられそうなのがすき家の『牛丼』です。また、主に関東地方の店で販売されている松屋の『プレミアム牛めし』の料金は吉野家の牛丼と同じ380円なのに、熟成チルド牛肉を使用するという逸品です」(タウン紙記者)

 百花繚乱の牛丼の世界だが、前出の田沢氏が薦めるのは王道の味だ。「私は250円時代から食べ続けていますが、やはり、牛丼といえば吉野家ですね。タレが甘くて濃い。味はあくまで個人の好みですが、私は一番、吉野家がおいしいと思います」

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