■カロリーやヘルシーにこだわると…

 最近は牛丼チェーンにもヘルシー志向の波が襲いかかり、各社とも健康面に配慮するようになった。結果、ガッツリ派からしたら、“ガッカリ……”というメニューも増えてきた。「たとえば、すき家の『牛丼ライト』(430円)。ご飯の代わりに、ゆずポン酢がかかった豆腐を使用。カロリーも425キロカロリーと抑え目です」(グルメ誌編集者)

 確かにガッツリ派には物足りない。「一時、吉野家で肉が一切入っていない温野菜丼の『ベジ丼』というのがありましたが、評判はイマイチでしたね。試行錯誤の結果、消えていったメニューも、けっこうあるんですよ」(元牛丼チェーン店長)

 牛丼チェーン店に入ってカロリーやら、ヘルシーやらにこだわっていられない。やはり、ガッツリいきたい。「そういう人には合わなかったんでしょうね。その意味でいうと、すき家で『うな牛しじみ汁おしんこセット』を食べたときに、ふと感じたことがありました」(田沢氏)

 うなぎと肉が半々に入った丼に、しじみ汁とおしんこがセットでついているから、なかなか豪華だ。「ちょうどフェアが開催中で990円でしたが、牛丼チェーンで、そこまで支払っていいのか? と自問自答しながら食べていました。確かにおいしくて、腹も満足しましたよ。ただ、周囲のお客さんが食べているのは、普通の牛丼じゃないですか。そんなお客さんにジロジロ見られて、なんだか一人だけ浮いている感じでしたね(笑)。つまり、豪華すぎて、店にそぐわない印象がありました」(田沢氏)

 とはいえ、最近では吉野家の「特撰すきやき重」の例もあり高級化が進んでいるのも事実。また、メニューは日々、進化している。「すき家の“トッピング丼”が代表例でしょうが、『豚丼』も『豚生姜焼き丼』や、吉野家でも『ねぎ塩豚丼』などへ進化しています」(前出の元店長)

 今では、カレーも牛丼チェーンの定番メニューの一つ。田沢氏が、こう締める。「カレー専門チェーンや立ち食い蕎麦のカレーより、牛丼チェーンのカレーが好きですね。特に松屋の『オリジナルカレー』(380円)がいいですね。味は本格的だし、なかなか研究しているという印象です」

 ガッツリ系の読者の皆さん、牛丼でスタミナをつけ、この残暑を乗り切ろうではありませんか。

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