満島ひかりと結婚→離婚の監督は23歳の朝ドラ女優と再婚。女優に転向した元グラビアアイドルも監督とゴールイン

 2010年代は、監督と女優が夫婦になるケースが増えていく。Folder5(当初はFolder)でのアイドル活動を経て、女優としてキャリアを積んでいった満島ひかりは10年、24歳のときに映画『川の底からこんにちは』(10年)の監督である石井裕也と結婚した〈*〉。今でこそ実力派として評価が高い満島だが、Folder5の活動休止後数年間は目立つ存在でなかった。彼女が演技者として一躍注目を浴びるのは、園子温による237分の長編作品『愛のむきだし』(09年)のヒロインを演じてから。

 そして、その園子温は、『冷たい熱帯魚』(10年)に出演した元グラビアアイドルの神楽坂恵と11年に結婚。結婚後の神楽坂は女優として園作品に欠かせない存在となる。

 同じくグラビアの世界から女優に転向した井上和香も12年に監督と結婚した。その相手は、テレビ版、映画版と『荒川アンダー ザ ブリッジ』(12年)をトータルで監督した飯塚健だ。

 現在40代後半~50代前半の男性のなかで、90年公開の映画『櫻の園』に強い思い入れを持っている人は少なくないのではないだろうか? 女子高校の演劇部の一日を描いたこの作品は高い評価を受け、単館上映ながら異例のロングランヒットとなった。

 同作で狂言回しの役割を果たす演劇部員を演じた宮澤美保(現・ホーチャンミ)は、主演級のスターにはならなかったが、今も地道な女優活動を続けている。彼女の結婚相手は、出演した映画『神様のカルテ2』(14年)の監督である深川栄洋だ(16年)。

 横尾初喜は、映画監督というより、MVやアイドル関連の映像作品なども手がける“映像作家”といった色合いが強い人物。スタッフとして関わっていた映画『田沼旅館の奇跡』(15年)で知り合った“エンクミ”こと遠藤久美子と16年に結婚。その後に、映画監督デビューを遂げた。現在までに2本の映画作品を残しているが、遠藤はどちらにも出演した。

 前述の石井裕也は、16年に満島ひかりと離婚したが、その2年後に再婚した相手もまた若手女優だった。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(16年)でヒロインの妹役を演じ、チョーヤ梅酒「酔わないウメッシュ」のCMで「鳥に合う!」と言っていた相楽樹である。当時23歳だった。

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