80年代のアイドルにもベンチャー経営者と結ばれた人物が何人かいる。
アイドル時代に、「23歳の誕生日にプロポーズされた相手と24歳で結婚し、26歳のときに長女・舞子、27歳で長女・達也を出産」という、かなり具体的なライフプランニングを公表していた南野陽子が、実際に結婚したのは43歳になってから(2011年)。相手はIT系企業経営者とも報道されたが、人材派遣会社の経営者だったとの説もある。
酒井法子が98年に結婚し、その後いろいろあった相手は、プロサーファーと報道されたが、青山にあるターゲットを富裕層に絞ったスポーツショップの創業家に生まれ、自身でもサーフショップを経営していたこともある男性だ〈*〉。
アイドルから演歌歌手に転向し、現在まで活躍を続ける長山洋子は、09年にアメリカ人の会社経営者マーク・スミス氏と結婚している。『世界バリバリ★バリュー』(TBS系)というバラエティ番組で、独身社長を女性タレントがレポートするという企画にスミス氏が出演。その際、演歌が好きで長山のファンだった同氏がレポーターとして長山を指名したという経緯がある。
そのほか、82年にデビューし、『笑っていいとも』(フジテレビ系)などバラエティ番組で活躍した渡辺めぐみ(07年)も実業家と結婚したとされているし、おニャン子クラブの会員番号19番・ゆうゆ(岩井由紀子)の結婚相手は飲食事業を手がける男性のようだ。
■90年代3Mのうち2人はバツイチ経営者と結婚
90年代になると、「金持ちと結婚したいアイドル←→有名人と結婚したい経営者」という構図がより鮮明になっていく。
「3M」と呼ばれた90年代初頭のトップアイドル3名のうち、2名がベンチャー経営者と結婚している。興味深いのは、いずれも相手にとっては2度目の結婚であり、その初婚の相手も元アイドルだということだ。牧瀬里穂は08年に、裏原宿系ブランド「A BATHING APE」の創業者であるNIGO氏と結婚。NIGO氏は、それ以前に大阪パフォーマンスドール出身で、「EAST END×YURI」のメンバーとして一斉を風靡した市井由理と99年~02年に夫婦だった〈*〉。
観月ありさが15年に結婚したのは“フェラーリ王子”とも呼ばれる「KRH」株式会社社長・青山光司氏だ。そして青山氏は、11~13年にはホリプロタレントスカウトキャラバン出身の上原さくらと結婚生活を送っていた〈*〉。
なお、上原も青山氏とは2度目の結婚で、03年、最初に結婚した相手はアパレルメーカー「デビロック」創業者だった遠藤憲昭氏だった〈*〉。
元うらりんギャルの山口もえの現在の配偶者は爆笑問題の田中裕二だが、最初(05年)の結婚相手は「アクシブドットコム(現・株式会社CARTA HOLDINGS)」の創業者である尾関茂雄氏だ〈*〉。
そのほか、奥菜恵は04年に「株式会社サイバーエージェント」の藤田晋社長と〈*〉、菊川怜は17年に元「株式会社カカクコム」代表取締役社長、元「クックパッド株式会社」代表執行役、現「株式会社くふうカンパニー」取締役会長である穐田誉輝氏とそれぞれ結婚している。