■モーニング娘。AKB48の元メンバーも

 2000年代前期のアイドル界の覇者であるモーニング娘。のOGは、実にいろいろな系統の男性と結婚しているが、ベンチャー経営者が相手だったメンバーもいる。

 初代リーダーで、卒業後はなかなか結婚できないことをネタにしていた中澤裕子は、12年に福岡を拠点とするIT系企業の経営者とゴールイン。この結婚で、中澤は福岡に移住するとともに、タレント活動の拠点を九州に移す。結果的に福岡で多数のレギュラー番組を持つようになり、“福岡の女帝”なる異名を得るまでになる。

 4期メンバーの加護亜依は、飲食店などを経営する男性と離婚後、16年に再婚した相手は美容関係の会社の経営者だとされている。

 同じく4期メンバーの吉澤ひとみは、2015年にIT経営者の男性と結婚。飲酒運転によるひき逃げ事故から引退後も結婚生活は続いている模様だ。

 2000年代にグラビア界で長く活動した山本梓の結婚相手は、ソーシャルゲーム会社「株式会社gloops」の創業者・梶原吉広氏である(2014年)。

 2000年代後半から始まったアイドル戦国時代のアイドルでは、NMB48のオリジナルメンバーである木下春奈の例がある。彼女は、2018年に大阪を拠点とするベンチャー系住宅系総合販売メーカーの経営者と結婚している。また、今年、元AKB48の篠田麻里子が交際歴ゼロで結婚した“一般男性”も、飲食店などを複数経営する実業家だといわれている。

 こうして並べてみると、“IT系”というのがアイドルとも結婚できるキーワードだと錯覚しがちである。だが、商店のホームページを低予算でコツコツ作ったり、「○○の経歴がヤバい」「〇〇の年収は? 恋人は?」「いかがでしたか?」というサイトを怒涛のスピードでアップするのもIT系ビジネス。全員が前澤氏のように月に行けるわけではないことも確認しておこう。

 また、どうやらリスキーな経営をしている人物もいるようで、ベンチャー経営者と結婚したアイドルの名前をググると、「疑惑」「不正」「詐欺」「逮捕」「黒い噂」といった禍々しいフレーズが、セットで検索される場合もある。

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