■ラーメン系ならチャンポン
では、長生きできる健康ランチはどんなメニューなのか。前出の藤田氏は“野菜たっぷり”が第一のキーワードだと言う。「野菜には、がんや生活習慣病のもとになる活性酸素を除去する抗酸化物質が多く含まれています。私もランチのときは、サラダバーがあるファミリーレストランなどをよく利用しています」
メニューとしては野菜炒めやチャンポンなどがよい。
第二のキーワードは“ネバネバ食品”。「納豆や山芋、オクラなど、ネバネバ食品は食物繊維も豊富で、生命の源とも言える腸の健康を支えてくれます」(前同)
主菜が焼き魚や煮魚、肉じゃがなどの和定食は、副菜にネバネバ食材がついているとバランスがよい。また、こんな活用法もある。「ランチはコンビニおにぎりという人も、ネバネバ食品を一品加えるだけで健康効果が期待できます」(前出の管理栄養士)
最後のキーワードは“タンパク質たっぷり”だ。 実は、40〜50代以上の中高年はタンパク質が不足している人が多いという。「たんぱく質は細胞の再生や免疫力にも欠かせない大切な栄養素です。ランチでは肉類や卵、大豆などが含まれたものを積極的に摂ることが大切です」(藤田氏)
前出の田村氏がオススメするのが豚の生姜焼きだ。「豚肉には疲労回復などに効果があるビタミンB群が豊富で、やる気と元気が出ます」
また、ランチにカレーは体にとって最高だという。「カレーのスパイスには、肝機能を高めるターメリックなど漢方薬にも使われる、さまざまな香辛料が入っています。言ってみれば“食べる漢方薬”なんです」(前同)
寿命のカギを握っているという日々のランチ。おろそかにせず慎重にメニューを選びたい。