■先輩を敬い、仲間を思う。織田の“いい人すぎる”エピソード集!
普通なら誰かを恨んでしまいそうなショッキングな出来事だが、織田は違った。
「その約20日後、関西大学主催の壮行会で織田は“高橋先輩に迷惑がかかった” “高橋先輩は尊敬するくらいうまいのでメダルをとってほしい”と高橋を気遣うコメントをしたんです。つらく悔しいなかでもそんなコメントができるなんて、人として素晴らしいですよね」(前出のスポーツライター)
他にも織田の人柄がよく表れているエピソードとして多いのは、仲間のことで本気で号泣する姿だろう。
「2013年の全日本フィギュアスケート選手権で、鈴木明子(34)が当時28歳という最高齢で初優勝を果たしたときには、本人以上に大号泣をして鈴木自身を苦笑いさせました。また、ソチ五輪の中継で高橋大輔に声をかけたとき、同じく浅田真央(29)がフリーをほぼノーミスで滑り切ったとき、平昌五輪で羽生結弦(24)と宇野昌磨(21)が金メダルと銀メダルを獲得したときなど、織田の号泣の歴史を振り返ればきりがありません。仲間思いで喜びも悲しみも一緒に感じられる織田だからこそ、そこまで本気で泣けるのでしょう。彼は的確なうえに仲間への思いがあふれているコメントで、解説者としても高く評価されているんです」(前同)
織田が納得できるかたちで問題が解決し、心からのスマイルを見せてくれる日はいつになるのか。フィギュアスケートの今後を考えるうえでも決して看過できないこの問題、しっかりと経過を見守っていきたい。