■高血圧の処方薬にも危険性

 高血圧と診断されたときに処方される降圧剤にも危険性がある。

「高齢になれば血圧が高くなるのは当然なのに、なぜ上が140、下が80以上だと高血圧なのか。私は年齢+100で、70歳なら血圧は170あっていいと思います。製薬会社の利権のため、患者を作り出しているとしか思えません。しかも無理やり血圧を下げようとすると、がんや感染症のリスクが高まります。さらに血圧は低ければ低いほどボケます。血圧はポンプと一緒なので、高齢になるほど血は末梢に行きにくくなるからです」(前同)

 代表的な降圧剤、アジルバの重大な副作用としては過度の血圧低下、急性腎不全、ミカルディスは肝臓の重い症状、レザルタスは肝臓、腎臓、脳血管障害などがいわれる。

 内海氏は高脂血症治療薬の服用に関しても、こう疑問を呈する。

「コレステロールは今は220mg/dl以下が正常と言っていますが、実は、それ以下が一番危険性があります。コレステロール値が下がるほど、がんや感染症のリスクが高まるからです」

 その高脂血症治療薬の中でも、リピトールは「スタチン」と呼ばれるタイプの薬だ。このスタチン系製剤を使用した人は、生活指導だけ受けた人に比べて死亡率が18%、75歳以上だと34%も高くなり、それは心臓病のリスクが高まるためだという論文(調査対象約2800名という大規模なもの)が17年、米国の医学誌に出たこともある。

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