■糖尿病治療薬は?

 生活習慣病といえば、糖尿病も代表的な病気。こちらはどうか。「糖尿病治療薬は血糖値を下げるので逆に低血糖になり、転倒し、一人暮らしだと入浴時に風呂場で倒れるなどして命を落とすこともあるので、要注意です」(前出の宇多川氏)

 トラゼンタ、ネシーナ、グラクティブ、テネリアは、すべて2型糖尿病に使われる「DPP4阻害薬」の代表的な薬。副作用として腎障害、肝障害を起こす可能性があるうえ、特に長期服用については膵外作用(インスリン感受性増強作用)による心血管、骨代謝、免疫系への新たな副作用に注意すべきとされる。

 その他、胃腸薬も問題だ。多剤服用すると胃腸が荒れるので、同じく長期併用するケースが多いからだ。「胃酸を抑える胃腸薬を服用し続けると、胃酸が恒常的に不足して消化不良に陥る可能性があります。また、本来なら胃で殺せるはずの雑菌が生き延び、肝臓や腎臓にしわ寄せが行くことも。さらに、胃腸薬の多くに含まれるアルミニウムを過剰に摂り、アルツハイマー型認知症の要因になるという説もあります」(前同)

 胃腸薬の中でもネキシウムはダントツの売り上げを誇るが、同薬は「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」の一種。このPPI系は特に認知症、心臓発作の副作用の危険があるといわれる。

 最後は抗不安薬をはじめとする脳に直接作用する薬。仕事や家庭の問題のストレスが一番たまりやすい50代はもちろん、高齢者にしても妻に先立たれた、仕事を引退して人づきあいがなくなった疎外感などから、老人性うつになり常用するケースは非常に多い。その結果、サインバルタ、ジプレキサ、リフレックスのように「セロトニン症候群」の副作用で自殺する危険性もある。

「脳内のセロトニンが過剰になることによる副作用で、不安、焦燥、興奮、錯乱、幻覚などの症状が出るとされます。特に24歳以下ではプラセボ群(偽薬)と比較して自殺願望の発現リスクが高いとされますが、薬に殺されてはたまりません。決して手を出してはいけない薬です」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4