■多剤併用でリスクが高まる

 以上、見て来たが、1錠でもこれだけ危ないのに、「多剤併用」で、さらにリスクが高まるこれらの薬を、できるだけ飲まないようにするには、どうすればいいのか? 宇多川氏は、こうアドバイスする。

「まず、複数の病院にかかっていても、どんな薬をもらっているか一元管理し、不要な薬を指摘してくれる“かかりつけ医”を見つけること。ただし、医者は実は薬の専門家ではないので、『お薬手帳』は必ず一冊にまとめ、飲み合わせの問題などを指摘してくれる“かかりつけ薬剤師”を見つけることも重要です」

 なお、その「お薬手帳」には病院の処方薬だけでなく、常用する売薬、サプリメントも書くこと。これらとの飲み合わせなどがリスクを高めることも十分あるからとのことだ。最後に、前出の内海氏はこうアドバイスしてくれた。

「薬を安易に出す医者も問題ですが、薬を求める患者も問題です。薬は“毒”。飲まないに越したことはありません。特に降圧剤、高脂血症治療薬などの生活習慣病の薬は、無駄な薬の代表格。食事、運動など日々の生活改善で治ります。向精神薬、ステロイド、免疫抑制剤にしても、すべて対症療法で、根本的に治癒させる目的は一切持っていません。一生飲み続けることになり、しかも常用していると効きが悪くなるので量が増えたり、より強い(副作用も大きい)薬が必要となり、薬漬けの人生を送ることになるんです」

 ただし、いきなり、すべて断薬してしまうのはもちろん危険なので、ご注意。

 すでに「多剤併用」しているなら、信頼できる医者に「減薬」の相談を。まだ、その状態に陥っていないなら、安易に薬に頼らないように注意したいものだ。

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