■男性にはまったく執着しない
――大人の対応ですね。こうやって面と向かってお話していると、サバサバした女性という印象を受けます。
山崎 自分でもそう思うんですけどね。あと、私ってホント、不幸な役が多いんですよね。なんで、こんなに不幸な役ばかりなの? と思って周りの人に聞いたら、“そういう面があるから、役が寄ってくるんじゃないの?”って言われて。
――思い当たるところはありますか?
山崎 それが、全然ないんですよね(笑)。
――ハハハ、でも、5月に放送されたWOWOWのドラマ『東京二十三区女』の中でも、幸せになれない女性を演じていました。
山崎 はい。私は交番勤務のイケメンのお巡りさんに一目ぼれしちゃって、どうにかしてお巡りさんと仲良くなりたくて、火事を起こしたり、自分の彼氏を刺したりして、事件を発生させて、お巡りさんを現場に呼ぶんです。最後は、好きすぎて、お巡りさんを刺しちゃうっていう男の人に執着する女性を演じました。
――素の山崎さんは、好きになった男性を独占したくならないんですか?
山崎 男の人には、まったく執着しないですね(笑)。このドラマのプロデューサーの方にも、同じようなことを言われたんですよね。“すごい恋愛体質の方なのかと思った”って。去年の2月に発売された写真集『re.』(光文社)を見て、オファーをしてくださったんですが。
――『re.』は生々しい色気がありました。恋愛体質の人をどう思いますか?
山崎 恋愛に夢中になったり、すぐ誰かを好きになれる女性が羨ましいですね。私は彼氏であっても、フラットにつきあっちゃうので(笑)。
――淡白なんですね。
山崎 だから、損している気分なんです。“欲”があるから、恋愛を楽しめるんだと思うんですけど、私にはそれがないから。
――なるほど。もっと盲目的に恋をしてみたい?
山崎 はい。でも、冷静に現実を見ちゃうタイプなんです。ウキウキする前に、“この人ともう一歩近づいて大丈夫かな”って、そこを先に考えちゃうのでなかなか男女の関係に進展しないです。若い頃のほうが、かわいげがあったかも(笑)。
――ドラマで演じる役とは、正反対ですね。