三田寛子藤原紀香も歌舞伎俳優と結婚

 91年に3代目中村橋之助(現・8代目中村芝翫)は、雑誌の対談をきっかけに親密になったという80年代アイドルの三田寛子と結婚を発表した。三田は81年にテレビドラマ『2年B組仙八先生』(TBS系)の生徒役で人気を博し、翌年3月21日にアイドル歌手デビュー(小泉今日子と同日)。多くのテレビドラマ、映画、CMに出演し、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)にレギュラー出演するなどバラドル的な活動もあった。結婚後の彼女は橋之助との間に3人の男児をもうけ、歌舞伎界に盤石なポジションを築くことになる。

 テレビドラマや映画にも活動幅を広げる6代目片岡愛之助は、16年に90年代の後半にセックスシンボル的な存在に君臨し、以後も女優として活動する藤原紀香と結婚。藤原の最初の結婚披露宴はテレビで大々的に中継され高視聴率を獲得したが、2度目はメディアには非公開だった。

 ほかに、無情にも悲しい別れを迎えることになってしまったが、市川海老蔵と元フリーアナウンサーの小林麻央(享年34)というカップルもあった(10年に結婚)。

■離婚したケースも多数

 いろいろあって、結婚生活がうまくいかなかったケースもある。

 3代目市川猿之助(現・2代目市川猿翁)は、65年にこれまた宝塚歌劇団出身の人気女優・浜木綿子と結婚。浜はその年のうちに長男(香川照之)を産んでいる。ところが、照之が1歳のときに、猿之助は不倫相手との生活を始めたといわれ、短期間で離婚することに。

 5代目坂東八十助(後の10代目坂東三津五郎)は、83年に宝塚出身女優・寿ひずると結婚する。男性しか舞台に上がらない歌舞伎(*1)と、女性しか舞台に上がらない宝塚は互いに惹かれるものがあるのだろうか? ところが、90年代になり、八十助に当時フジテレビの人気アナウンサーだった近藤サトとの不倫交際報道があり、その結婚生活は14年ほどでピリオドが打たれる。

 そして、八十助は98年にフリーになった近藤と再婚するのだが、この夫婦は2年持たずにあっけなく離婚した。

 幅広いジャンルで活躍する中村獅童は05年に、映画『いま、会いにゆきます』で共演した女優の竹内結子と結婚を発表。2人は1児をもうけるが、3年弱で別れている。

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