■４月期
ＴＢＳ系「日曜劇場」で、２０１９年４月２１日から６月２３日まで放送。主演は福山雅治（５０）、原作は江波戸哲夫の経済小説『新装版 銀行支店長』と『集団左遷』（ともに講談社文庫刊）。三友銀行で働く男が、支店長昇任後、徹底した合理化を目指す常務取締役に「ノルマを達成しなければ廃店」と言われるも、行員を励ましつつノルマを達成していく。
「福山がコミカルな三枚目を演じましたが、これが合っていなかった。あれだけイケメンで声もカッコいいから、“この人がリストラされてしまう……”という危機感をあんまり感じられなかったですね（笑）。やっぱり福山は男前を演じるほうがいいかと」
平均視聴率：１０.３％
満足度：Ｄ
日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で２０１９年４月１４日から９月８日まで放送。マンションに引っ越してきた年の差婚の新婚夫婦が住民会で行われた「交換殺人ゲーム」に巻き込まれる姿を描いたミステリードラマ。企画・原案は秋元康（６１）。『第１章』と『第２章・反撃編』の２章立てで、２クール連続・半年間にわたって放送された。
「第１章の前半は、ボロボロな印象でした。話が込み入っていて理解するのにも時間がかかったんだけど、２クールと、たっぷり時間があったから、しっかりとストーリーを描き切れていた。地上波と連動して、『扉の向こう』というショートドラマがＨｕｌｕで放送されたのもおもしろかったですし、まだまだ回収されていない伏線もあるため、いずれ続編やスピンオフがあるのではないかと期待してしまいます」
平均視聴率：９.３％
満足度：Ｂ
よしながふみによる漫画『きのう何食べた?』（講談社）が原作。テレビ東京系「ドラマ２４」で２０１９年４月６日から６月２９日まで放送。几帳面な弁護士・筧史朗と、人当たりの良い美容師・矢吹賢二のゲイカップル２人の同棲生活を、食をメインに展開する物語。筧史朗を西島秀俊（４８）が、矢吹賢二を内野聖陽（５１）が演じた。
「何と言っても２人が役にハマり過ぎ！ 内容的には地味だけど、原作漫画と同じようにレシピも実用的で見ていて楽しい。そしてゲイの日常や悩みというのも分かるし、家族との関係性もしっかり描かれていたのではないかと。２０２０年１月１日の２２時からは正月スペシャルも放送されますが、こちらも楽しみですね」
平均視聴率：３.１％
満足度：Ａ
