3位:ワタナベエンタ-テインメント

 3位は、お笑いのみならず芸能界において最大手の芸能プロダクションのひとつであるワタナベエンターテインメント。

 前出の構成作家は語る。 

「ナベプロは大きな事務所で、お笑いではホンジャマカネプチューン、落語家の立川志らくさん(56)など売れっ子芸人を抱え、そうした人気芸人と、まだこれからの若手をセットで番組に出演させることで、新たな売れっ子芸人を作ることに長けていると言われますね。いわゆるバーターでテレビ出演するチャンスがあるということ。どれだけ面白くて才能があっても、世間に出られないと何も起こりませんからね。

 ナベプロが芸人たちに人気の理由はそれだけではありません。同社はテレビ番組制作事業も手掛けていますから、自社の若手を番組に出演させやすいんですよ。歴史があり、芸能界における影響力は絶大。俳優や林修先生(54)といった人気文化人も多数抱えています。ジャニーズ事務所と肩を並べるといわれる力は伊達じゃありませんね」

 お笑いに関しては、特に所属の女性タレントがよく売れるという。

イモトアヤコ(34)、バービー(36)、やしろ優(32)、先日、退所しましたがブルゾンちえみ(29)も売れましたよね。

 彼女たちは、ひとつ間違えたらイロモノで終わってしまうような強烈な芸風の人ばかりですが、それだけに魅力もある。2017年の女芸人No. 1決定戦『THE W』では決勝戦に進出したメンバーの3名がナベプロの女芸人でした。

 もう1つ、個性派芸人にとっては最高のポイントがあります。ナベプロは“100人いたら100通りのプロデュース”というモットーを掲げており、芸人それぞれのキャラに合った営業スタイルを考えてくれる。あれもこれもとジャンルを問わずに芸人に仕事をさせる事務所も多いですが、ナベプロのマネジメントでは芸人の魅力が最も生かせる場所を考えてくれるといいます。

 例を挙げると、やはりイモトですね。彼女はたまに単発でバラエティやドラマにゲスト出演することもありますが、1年のほとんどは『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)とラジオ番組『イモトアヤコのすっぴんしゃん』に絞っています。無理に他の番組や企画に出さずに、彼女のポテンシャルを最大限に引き出せる番組だけに的を絞っているということでしょう。そういう点からみても、芸人それぞれの持ち味を生かす事務所だといえますね」(前同)

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