2位:マセキ芸能社

 お笑い芸人が移籍したい2位は、戦前からの歴史を誇るマセキ芸能社。

 同事務所にはウッチャンナンチャン出川哲朗(56)、ナイツなど多くの売れっ子が揃っているが、若手芸人が成長するチャンスを、金銭的にサポートしてくれる点が芸人たちから高評価を受けているという。

「お笑い業界では有名な事務所であっても、普通は、オーディションのための交通費は出してくれないものなんです。しかし、マセキは仕事だけでなく若手のオーディションにまで交通費を支給してくれんのですよ。売り出し中でバイトをしている若手芸人にとって、交通費は死活問題。これをバックアップしてくれることで、若手は交通費の心配をせずに仕事を得るために努力することができるんです。やはり純粋に資金面でのサポートは大きいですよね」(前出の構成作家)

 また、マセキの人気を盤石なものにしているポイントとして、2大派閥がしっかり機能していることが大きいと言う。

「出川さんのような体を張ってお茶の間に笑いを提供する“ポップ軍団”と、ナイツなど演芸場やライブなどで古き良き、話芸で観客を湧かせる”演芸軍団”に分かれているため、スタイルをはっきり分けて持ち味を生かすことが可能だといいます。

 さらに、マセキに所属している芸人を見ていると分かるのですが、一発屋がほとんどいません。どの芸人も、長く人気を得ている芸人ばかりです。全体的に強烈な一発芸よりも、人間性や話芸が強い芸人が多く、そうした売り方をしているのでしょう。事務所と同じ方向で売れたいと思っている芸人には最高の事務所と言えるでしょうね」(前同)

 3位と2位はどちらもテレビメディア創成期からある老舗事務所だが、なんと1位は今年で創立10周年を迎える歴史の浅い芸能プロダクションだった。

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