前夜祭でのホテルとの見解の相違
そして、問題が明るみに出てから約5か月、与野党の“サクラ大戦”は新たな局面に突入することになった。
「2月12日、国会で立憲民主党の辻元清美議員が、質問中に“鯛は頭から腐る。ここまで来たら頭を替えるしかない”と発言。これに対して安倍首相は“意味のない質問だ”とやじを飛ばし、各方面から批判を浴び、結局謝罪することになりました」
その5日後の2月17日、さらに事態は進展。
「辻元議員が、桜を見る会の“前夜祭”について説明を安倍総理に求めましたが、ここで総理は重大な回答をしているんです。
辻元議員は事前にかつて“桜を見る会前夜祭”に総理が利用したANAインターコンチネンタルホテル東京に問い合わせ、”明細書を主催者に発行しないケースはない”という旨の返事を得ていました。
これに対して安倍首相は”ホテルに確認したところ(野党への)回答は一般論で、個別の案件は営業の秘密に関わるため含まれない”と答弁。しかも野党の”総理も書面でホテルから返答を受けるようにしてほしい”という要求に対して”疑問があるなら野党が改めて問い合わせるべきだ”とホテルへの書面での問い合わせを拒否したんです。
さらに同日の夜、ANAホテル側が”一般論として答えたと説明したが、例外があったとは答えていない。明細書は例外なく主催者に送る”と、安倍首相の反論内容を否定したのです。ホテル側が明確に否定したわけですから、これからどうなることか……」(民放政治部記者)
すでに今年度の中止は決まっている「桜を見る会」。はたして、桜が咲くまでには決着がついているのだろうか……。