乃木坂46「個人PVという実験場」
第5回 乃木坂46のドラマ作品を担う柳沢翔 1/4
■堀未央奈初の個人PV
乃木坂46の個人PVを象徴するメンバーであった伊藤万理華は、本連載1月14日更新(/articles/-/71589)でもふれたデビューシングル『ぐるぐるカーテン』収録の個人PV『ナイフ』で鮮烈な印象を残す。この名作ショートムービーで、舞台出演を控える女子生徒と彼女の頬に傷跡のメイクを描く男子生徒との絶妙な距離感を描き出したのが、監督を務めた柳沢翔だった。
現在では乃木坂46の映像コンテンツにおいて、特にドラマ作家として重要な立場を担う柳沢は、個人PVでもまた印象的なショートドラマを生み出す人物としてあった。
『ナイフ』の翌年、柳沢は7枚目シングル『バレッタ』収録の特典DVDで、乃木坂46の2期生にとって初となる個人PV、すなわち同シングルのセンターに抜擢された堀未央奈の作品『MILK』の監督を担当する。