ほかには、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)にレギュラー出演し、チャイドルというバラドルユニット的な活動をしていた磯野貴理子がいる。03年、最初に結婚した相手は、10年も交際していたという7歳年下のマネージャーだった〈*〉。

 以上、実は磯野貴理子以後、あまり例がない。昨年、妊娠&結婚を発表し、相手が自身のマネージャーだったことで、ちょっとした炎上騒ぎになった輝星あすかという地下アイドルがいるぐらいである。

 冒頭に“偏り”があるとしたが、お気づきのように、“芸能プロ関係者とアイドルの結婚”は、20世紀に偏っているのだ。アイドル戦国時代に無数のアイドルがデビューし、時が流れて結婚するメンバーも増えているが、芸能プロ関係者をパートナーに選んだケースは、少なくとも表向きはほとんど見当たらない。グループアイドルではないが、西野カナの名前が燦然と輝くのみなのだ。

 立場的にタレントと恋愛関係になることは一種のタブーであり、21世紀になって社会全体のコンプライアンス意識が高まると、その色が一層、濃くなったということなのだろう。

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