すでに”意地悪な役”の片りんを覗かせていた足立

 同じく劇場版に登場した後の人気女優として、足立梨花(27)を前出のライターはあげた。

「2012年公開の『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』の『フォーゼ編』ゲストヒロインが、当時20歳の足立でした。

“同年放送のテレビシリーズから5年後”という設定の都合上、当時19歳でテレビ版では高校生役だった福士蒼汰(26)が“22歳の新米教師・如月弦太朗”、年上の足立が“弦太朗の教え子・16歳の美代子”を演じたことで、話題になりました。初登場シーンでいきなり“自転車から放り出されて危険なところを、校舎2階から飛び出してきた弦太朗にお姫様抱っこで救出される”という、インパクト抜群の登場をしています。

 現在の足立は2013年の『連続テレビ小説 あまちゃん』(NHK)で意地悪な役を演じ、“足立自身も性格が悪いのでは”と風評被害を受けるほどの反響があったのをきっかけに方向性が定まり、たびたび”憎まれ役”を好演しているのは有名な話。

 しかし、実は『アルティメイタム』の時点ですでに“性格の悪いキャラ”に近い役柄を演じていて、それが物語にも深く関わっていたんです。

 美代子は悪人ではなく、宇宙飛行士に憧れる快活で素直な少女ですが、同時に超能力に悩む同級生・三郎(須賀健太)を“化け物”呼ばわりしたり、“気持ち悪いから、早く(弦太朗に)倒してほしい”と、異形の存在に侮蔑の目を向ける、精神的に未熟な一面も覗かせるキャラクターでした。視聴者からも、途中までは彼女に対するイメージはあまりよくなかった。

 幸いなことに終盤では弦太朗の漢気と、三郎が正義に目覚めたことにより和解し、美代子も考えを改めて友達になりますが、その後も足立はいろいろな作品で“性格の悪いキャラ”や“嫌われ役”を好演していますよね。ある意味、『あまちゃん』以上に本作が“嫌われキャラ”の原点と言えるかもしれません」

 興味を持った人は、売れっ子の現在とは違う、初々しさを楽しんで欲しいーー。

『実は特撮俳優』シリーズ

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