■家族で楽しんでもらいたい

 2018年8月、志村さんは自身の舞台について「ぜひ、生で観る舞台の面白さを知ってもらいたいですね。そして舞台を観終わった後、せめて1か月ぐらいは、お客さんたちに“面白かったよ”と語り継がれるような、印象に残る舞台にしたいね」と話している。

「志村さんは“ぜひ子どもも連れてきてもらいたい。純粋な子どもの頃に見た生の舞台の楽しさは、ずっと記憶に残って、いい影響を及ぼすと思うんです”と子どもにこそ楽しんでほしいと語っていました。ただ、志村さんが理想としていたのは、子どもと年配の方が同時に大爆笑してもらえることで、それが“まさに一家団欒だよね”と自分の笑いはやはり家族で楽しんでもらいたいという思いでいたようです」(同)

 ただ、『志村魂』を始める前から事務所関係者には「舞台は儲からない」と言われていたと明かしている。

「通常、舞台は1か月かそれ以上の稽古期間が必要ですが、キャストのスケジュールを確保するにもお金がかかってくる。そのため、『志村魂』は稽古の時間を減らして、チケット代金を安く抑えるようにしていたというから、志村さんの“客ファースト”という思いが伝わってきますよね」(同)

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